Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

星野秋男「ヨーロッパ・ジャズ黄金時代」 1960年代が黄金時代?

ヨーロッパ・ジャズ黄金時代

ヨーロッパ・ジャズ黄金時代

 

最近まであまり聴いていなかった1960年代 の欧州ジャズのガイドブック。5年くらい前に買って、ちょっと「違和感」があったので、積んであった。

違和感というのは、著者によると「欧州ジャズの黄金時代」は1960年代であり、それを米ジャズの真似ということなかれ、のような記述。また1970年代以降、パワーは落ちた、という。

日本のジャズは1960年代末から、米国と異なる、確かに日本のジャズだよね、という音が出てきて(萌芽が銀巴里セッションだけど)、1970年代以降が圧倒的に面白い。

欧州については良く知らないが、1970年代以降のECM, ENJA, OWL, SCなどの欧州レーベルを聴いても、あるいはICP/INCUS/FMPのような即興系の音楽を聴いても、全くそのような印象はなかった。で、本の中で紹介されるアルバムは1970年以前のものが多く、知りたい情報と「重心」が異なっているのだ。

しかしロルフ・キューンとヨアヒム・キューンの1960年代のアルバムを聴いていると、確かに実によい。米ジャズの身体性を、もう少し音空間構築的な作曲の妙というか、著者の主張が全てすっと入ってくる訳でもないが、云いたいことは何となく分かる。所謂ジャズ、という括りではそうなんだろう、と思う。

気に入った奏者のディスク・ガイドとしては、勿論、有用。pre-ECM期の欧州ジャズを聴く気になっている。