Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Barre Phillips: For All It Is (1971) 無心で聴きたい音

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随分前に購入したレコード。バーレ・フィリップス祭り的に連続で聴いた。 

ベース4人の重厚な低音に加え、打楽器を加えたことで、実に色彩豊かな音になっている。とは云え、全てがフィリップスの「作曲」であり、同じFieldの音であることを強く主張している。ここでの「作曲」って、どんな「作曲」だろうか。アヴァンギャルドの音、なのだけど、そこには「強く作曲行為」を感じるし、その行為により「音楽」を聴いている、その感覚は強い。

ECMでアイヒャーの手でpolish(磨き上げられる、あるいは摩耗か)される前の「原音」の伸びやかさが愉しい。さすがトリオ、と思ったら、JAPO(ECMの傍系レーベル)なんだね、これ。だけど、これを取り上げる(当時の)トリオレコードは偉い。音も盤質も良い。ECMの国内盤の質が良くない謎が深まるような、良さ。
ジャズと現代音楽の境界線よりは、かなりジャズ寄りの「美しい音」。(某本のように)「フリージャズ」というステレオタイプな意識で、簡単に切り捨てられない沃野のうえに居るのだと思う。無心で聴きたい音、なのだ。音への驚き、がそこにある。


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Barre Phillips: For All It Is (1971, JAPO -> Nadja)
A1. Just 8(Barre Phillips) 7:00
A2. Whoop(Barre Phillips) 3:50
A3. Few Too (Barre Phillips) 5:30
A4. La Palette(Barre Phillips) 4:00
B1. Y En A(Barre Phillips) 5:43
B2. Dribble(Barre Phillips) 7:13
B3 Y. M. (Barre Phillips) 4:47
Barre Phillips, Barry Guy, J.F. Jenny-Clarke, Palle Danielsson(b), Stu Martin(perc)
Engineer : Klaus Bornemann
Recorded on March 12, 1971 at Alster Film-Ton Studios, Hamburg

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