Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Ran Blake: Rapport (1978) ブレイクと各奏者のひそひそ話しのような

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名古屋のバナナ・レコードでの購入レコード。400円の典型的な安レコードで、日本盤。これがよかった!

このレコードの日本盤が発売されたのが1979年(今の惨状からすると信じられない)。丁度ジャズを聴き始めた年。スイング・ジャーナルを隅から隅まで読む、ヒマな大学生だった。そのなかにArista Novusの宣伝があって、ラン・ブレイクとジョン・クレマーのアルバムが載っていた。当時の記事は案外覚えていて、大切な記憶能力を無駄に使ったな、と今になったら思う。

ジョン・クレマーのNexusは大好きなアルバム。フリーに少し寄った尖った主流派、のような感じ。だからArista Novusは、ずっと気になっていたのだ。

ジャケットの暗さ、も気分にぴったり。そんな訳でレコード屋の片隅で見つけたときは嬉しくなって、ピックアップ。

日本盤だけど、音質は大丈夫。明瞭でやや尖った音がしている。音圧高く、やや歪み気味だけど、それで良い。 

 演奏はソロを含め、様々な組み合わせで。どれも楽しい。クレマーのサックス同様、フリー寄りの演奏。そのフリー的な要素がピアノの響きの美しさを伴っていて、美味しい。グルーヴ感に乏しいモンクというか、現代音楽的というか。

1980年代に入ってジャズ・ウルフなんて訳が分からない持ち上げられ方をされた(SJ誌の主流派よいしょの一環だったか?)リッキー・フォードのテナーは中庸な落ち着いた演奏。保守的な印象ではあるが、管の響きの良さを聴かせる感じで、これも楽しい。後年のリーダ作はあまり印象が残っていないけど。

様々な組み合わせ(ブラックストンやクリス・コナーまで)が楽しめるアルバムで、それでいて落ち着いた美的な空間の統一性が保たれている。ブレイクと各奏者のひそひそ話しのような会話、をともに楽しむ感じ。

Arista Novusの他のアルバムが気になってきた。良くない兆候だなあ。

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Ran Blake: Rapport (1978, Arista Novus)
A1. Alone Together 3:21
Ran Blake(p), Ricky Ford(ts)
A2. Vanguard 5:08
Ran Blake(p), Anthony Braxton(as)
A3. Solitaire 3:07
Ran Blake(p)
A4. Thursday 4:56
Ran Blake(p),Ricky Ford(ts), Rufus Reid(b)
A5. Wende 3:22
Ran Blake(p), Rufus Reid(b), Jerome Thomas(g), Chris Connor(vo)
B1. Biko 1:50
Ran Blake(p)
B2. Arline 4:12
Ran Blake(p), Ricky Ford(ts)
B3. Breakthru 3:09
Ran Blake(p), Ricky Ford(ts)
B4. Vradiazi 4:48
Ran Blake(p), Eleni Odoni(vo)
B5 The Ballad Of Hix Blewitt 1:23
Ran Blake(p)
B6 You Go To My Head 4:03
Ran Blake(p), Ricky Ford(ts)
Producer: Michael Cuscuna
"Vradiazi" was recorded April 28th, 1978, all other selections were recorded April 30th, May 1st and 3rd in 1978 at "CI Recording Studios" N.Y.C.