Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Chick Corea: The Trio Live From Country Club (1982) チックを久しぶりに

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910さんの記事を読んで、なんだか懐かしくなって入手。

ボクがジャズを聴きはじめた1970年代の終わり、コリア、ハンコック、ジャレットは3大ピアニストと称し大人気。今では考えられないくらい聴衆を集めていた。はじめてのコンサートは、1979年夏の大阪でのLive under the sky。VSOPとコリア・ハンコックのデュオ。万博公園が満員だったのである。懐かしい。

その頃によく聴いたコリアの盤は、ARC、Return to forever, Friendsそして名盤の誉れ高いNow He Sings, Now He Sobs。1960年代末のコリアはゲッツとのsweet rainでの瑞々しくドライヴするピアノに惹かれ、その延長線上でのピアノ・トリオが悪かろう筈がない。ヴィトウスの硬質のベースの音、古いバッパーとは全く思えない、軽快なシンバルのヘインズに魅了された。

だから1982年にECMから予告された同じメンバーでのTrio musicの発売が待ち遠しかったことが懐かしい。聴いてみると別物で、現代音楽風インプロとパウエル・モンク集だったけど。これはこれで、ECM的音場も新鮮で良かったけど。その後、欧州でのライヴ盤がECMから出て、2001年にGRPからDVDが出たので、これも見ているが記憶はない。案外出ている。

それでも工藤さんの記事を見るとTrio Music発売の頃のライヴなので、非ECMすなわちNow He Sings, Now He Sobsに近いかなあ、との期待で手配した訳だ。

早速、聴いてみたのだけど、何だろうアテが外れた感がある。ライヴにしては録音が非常に良く、演奏もそれなりに聴かせる。巧い。しかし、当然と云えば当然なのだけど、Now He Sings, Now He Sobsの瑞々しさ、は全くない。

ヴィトウスの攻撃的な音なんかはライヴらしく聴かせるのだけど、コリアの「手慣れた感じ」が気になって仕方がない。そう、早くも1980年代前半で、概ね新譜を聴くことを止めてしまったのだ。楽しくないのだ。聴かなくなって久しいので、その感覚を忘れていた。ボクのなかでの彼は、随分前に店仕舞いしていたのだ。

今、Now He Sings, Now He Sobsを聴きながら書いているが、やはり初聴から40年近く経っているが、トキメキながら聴いていられる。寂しい話だ。

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Chick Corea: The Trio Live From Country Club (1982, Stretch Records)
1. The Loop 6:30
2. Hackensack 6:59
3. So In Love 13:05
4. Piano Solo 9:44
5. Piano & Bass 5:27
6. Dammit 5:08
7. Slippery When Wet 3:30
8. Waltse 7:16
9. On Green Dolphin Street 6:05
Chick Corea (p on 1 to 5, 7 to 9), Miroslav Vitous (tb on 1 to 3, 5, 7 to 9), Roy Haynes (ds on 1 to
Released: 21 Nov 1996
Recorded live at the Country Club, Reseda, CA, 1982