Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Blue Note All-Stars: Our Point Of View (2017) 強くジャズを感じさせる瞬間

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昨夜遅くに帰宅。ポストに投函されていた包みの封を切って、CDをトレイに入れた。ウェイン・ショータのようなテナーが響き、驚いた。カヴァーにしてもよくもまあ、と。何のことはなくて、2枚組と知らなくて、2枚目からかけたので、ショーターとハンコックの参加セッションから聴いいたというだけの話。

どうも今のブルーノートと昔のブルーノートを連続体で語るライターの記事を見ると、失笑してしまう。ショーターが*年ぶりにブルーノートへ復帰、とかね。ボクが聴きはじめた1970年代末は、まだブルーノートというレーベルは残っていたが、残っていたのは名前だけ。名前が同じ別レーベル状態だった、と思う。ブルーノート的な味わいは、ライオン時代以降はせいぜいピアソンがプロデューサーまでじゃないかな。

だから、このBlue Note All-Starsもご愛敬で、所謂ブルーノートとは関係ないよなあ、と思うのだ。

しかし、いいと思う、このアルバムは。最近はフリー系の奏者を聴くことが多いのだけど、今はジャズからの遠心力だけでなく、ジャズへの求心力を感じることが多い。様々な表現を追求しながらも、芯となるジャズを模索している感じ、といおうか。

このアルバムの奏者達、特にリズムセクションの強者達はソウルに近い領域、いやBlack radioなんかはソウルの名作だと思う、に居るのだけど、時折見せる「ジャズへの求心力」が案外魅力で魅せられることがある。フリー系と同じヴェクトルを感じるのだ。

このアルバムも昔の曲のカヴァーが良い、ということではなくて、昔の曲のカヴァーに織り込まれる21世紀のリズムが面白い、と思う。彼ら自身の曲では、取って付けたBlue Note の看板から少し離れて好きにやっている、そこがいい。それでありながら、過去のジャズに熱いrespectを放ちながら21世紀の音を叩き、刻む。強くジャズを感じさせる瞬間だ。

いいアルバムだ。

Our Point of View

Our Point of View

 

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Blue Note All-Stars: Our Point Of View (2017, Blue Note)
(Disc 1)
1. Bruce's Vibe
2. Cycling Through Reality
3. Meanings
4. Henya
5. Witch Hunt
6. Second Light
(Disc 2)
1. Masquelero
2. Bayyinah
3. Message Of Hope
4. Freedom Dance
5. Bruce, The Last Dinosaur
Ambrose Akinmusire(tp), Marcus Strickland(ts), Lionel Loueke(g, vo), Robert Glasper(p), Derrick Hodge(b), Kendrick Scott(ds)
Recorded by Steve Genewick, Keith Lewis
Mixed by Keith Lewis
Mastered by Ron McMaster
Photography by Mathieu Bitton
Producer: Don Was, Robert Glasper