Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

内田修ジャズコレクション 人物VOL.2 宮沢昭 (1976-1987) 佐藤允彦のピアノ

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8月に岡崎を訪ねたときに購入したCD。個人のアンソロジーは、宮沢昭高柳昌行佐藤允彦の監修、ということもあって、official bootleg的な匂いは全くなく、素晴らしいアルバムに仕上がっている。年代、録音のバラツキによる不統一感は仕方が無いが、そんなことは些細なことだ。

 

ボクは宮沢昭を復帰作「マイ・ピッコロ」で知った。1980年の頃だ。

その後は、富樫雅彦のアルバムを聴く過程で、「いわな」の素晴らしさ、とくに虹鱒(Rainbow trout)での息を呑む、スピード溢れるソロに圧倒された。豪放な、太い響きが魅力の宮沢昭なのだけど、富樫のドラムに煽られた畳み込むスピード感が凄い。このRainbow troutは「いわな」の他に、別テイクのシングル盤があるのだけど、さらに、このアルバムで2テイク追加されたことは嬉しい。特に2曲目、森山威男のクールなドラムも格好いいし、ブラスセクションが実に良く合っている。これだけでも十分。

その他に「マイ・ピッコロ」収録時のリハーサル・テイクが収められている。レコーディングの空気と異なる、やや弛緩した空気が美味しく、その何から立ち上がる演奏の強いドライヴ感が素晴らしい。

このアルバムは全てライヴやリハーサルなのだけど、そのような中での佐藤允彦のピアノの良さ、も同時に強く感じた。リリカルな印象が強め、であることがプラスにもマイナスの印象となっている方だと思っているのだけど、ここでは甘さがなく、実にジャズを強く弾く、そんな彼のピアノも聴き所ではなかろうか。

ここまで書いて気がついた。越路吹雪の唄伴時代、「マイ・ピッコロ」での復帰前の収録が1.なんだなあ、と。主宰の内田修、バックで弾く佐藤允彦、そしてその5年後に復帰作を出した宮沢昭、そんなことに思いを馳せた。素晴らしい。

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内田修ジャズコレクション 人物VOL.2 宮沢昭 (1976-1987)
1. Rainbow trout
宮沢昭(ts), 中牟礼貞則(g), 稲葉國光(b), 佐藤允彦(p), 小津昌彦(ds)
1976.6.24 ヤマハ・ジャズ・クラブ第73回~ハロー・マイ・フレンド

2. Rainbow trout
宮沢昭(ts), 佐藤允彦(p), 望月英明(b), 森山威男(ds), brass section
1987.11.14 ヤマハ・ジャズ・クラブ第119回~宮沢昭リサイタル

3. Tune for Takako
宮沢昭(ts), 渡辺香津美(g), 井野信義(b), 佐藤允彦(p), 日野元彦(ds)
1981.10.18 ヤマハ・ジャズ・クラブ第100回記念コンサート

4. After the storm -rehersal-
5. King Salmon -rehersal-
6. Blue lake -rehersal-
7. Cat fish -rehersal-
8. Cat fish -rehersal-
宮沢昭(ts), 佐藤允彦(p), 井野信義(b), 日野元彦(ds)
1981.3.20 ドクターズ・スタジオ

9. Improvisation
宮沢昭[ts]
1987.5.16 葵博-岡崎'87 ジャズ・ファミリー・イン・オカザキ