Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Mark Guiliana: Jersey (2017) 熱狂の後始末は難しい

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 2013年の年末だったか、メルドーとジュリアナのデュオ・ユニット「Mehliana」のプロモーション・ヴィデオを見たことが、彼を強く認識したときだ。Now.vs.Nowでも聴いていたが、メカニカルなシンバルの音にヤラれた。大阪クアトロでライヴも聴いたし、ジュリアナのバンドも六本木で聴いた。ドラム・マシーンのような、偏執狂的なドラム、に参った。

 で、当時のアルバム2枚もジャズの枠から、もっと広がったような爽快感と、破壊力のあるドラムで、間違いなくボクのなかで一番存在が大きなドラマーだった。

 その後の「Mark Guiliana Jazz Quartet」でのジャズがすっきりしない。なんか小さく纏まった印象があって、うーん、どうなんだか。昨年はアルバムも出ていないし、デイヴ・ダグラスとのアルバムを聴いても印象が薄いなあ、そんな感じで、あれあれと思っていた。

 このアルバムも引き続き「Mark Guiliana Jazz Quartet」で、聴く前からテンションが下がっていたのだけど、どうだろうか。

 で、聴いた後味としては以前の「Mark Guiliana Jazz Quartet」2作よりは良い感じ。嫌いな感じな、もっさりテナーは変わらずなのだけど、ポイント、ポイントで打ち込むドラムが伝統芸ではなく、ジュリアナのビート・ミュージックそのもので、楽しい。ただ、以前聴いたドラミングの繰り返し、とも思えるような部分もあって、そこは残念なのだけど、ジャズ的な味でのビート・ミュージックなんだな、と概ね満足。ジュリアナが叩かないところは、基本不満なのだけど(特にテナー全面)、ファビアン・アルマザンのピアノはなかなか良くて、最後のボゥイの曲なんかはシミジミしてしまった。

そんな訳で、満点感はないのだけど(期待が大きいから)、次作での飛翔を楽しみにすることにした。熱狂の後始末は難しい。 

 

Jersey

Jersey

 

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Mark Guiliana: Jersey (2017)
1. Inter-are(Mark Guiliana, Gretchen Parlato) 04:35
2. Jersey(Mark Guiliana) 06:18
3. Our Lady(Chris Morrissey) 06:21
4. BP(Rich Hinman) 03:07
5. Rate(Mark Guiliana) 00:52
6. September(Mark Guiliana) 04:15
7. Big Rig Jones(Mark Guiliana) 06:07
8. The Mayor Of Rotterdam(Chris Morrissey) 06:49
9. Where Are We Now?(David Bowie) 08:30
Mark Guiliana(ds), Jason Rigby(ts), Fabian Almazan(p), Chris Morrissey(b)
Vocals on "Where Are We Now?": Gretchen Parlato, Jeff Taylor, Jason Rigby, Fabian Almazan, Chris Morrissey, Mark Guiliana & Marley Guiliana
Recording Engineer: John Davis
Assistant Engineer: Nolan Thies
Mixed by John Davis
Producer: Mark Guiliana
Recorded October 27-28, 2016 at The Bunker Studio in Brooklyn, NY
Mastered by Alex DeTurk at Strange Weather Recording Studio, Brooklyn, NY