Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Richard Davis: Song For Wounded Knee (1974) リチャード・デイヴィスの電気ベース

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昨日、富山で入手したレコード。初めて見た。このFlying Dutchmanロニー・リストン・スミスガトー・バルビエリとか、フリー的な味を振りかけた(後で云う)フュージョンに特長があるのかな、と思う。かつてインパルスのプロデューサーだったボブ・シールが、このアルバムをプロデュースしているので、彼なりのpost Coltraneかもしれない。

このアルバムもまさにそうで、何とリチャード・デイヴィスに電気ベースを持たせているから驚き。内容はロニー・リストン・スミスガトー・バルビエリよりは落ち着いたもので、素材的にはECM的な内容。やはりジャック・デジョネットの打楽器的なドラムがそんな雰囲気を出しているし、ジョー・ベックも先般亡くなったアバー・クロンビーと近い味の奏者だから。リチャード・デイヴィスもクラッシックでの活動もあるから、まさに「素材的には」である。

そんなことで室内楽的な演奏については、まあ面白いのだけど、室内楽的なまとまりが完全に作られている訳でもなくて、またジャズとしてのインプロ対決的な側面が出ることもなく、捕らえどころがない散漫な印象が残る。また録音もジャズ的には結構OKなんだけど、ECMのような空間感覚は全くない。部品としての演奏はとてもいい感じなので、パッケージ化に失敗した印象。ジョー・ベックのソロ(A3)なんかは、タウナーのカントリー味的でECMへの意識丸出しなんだけど。

Discogsに掲載される米盤はプロモーション盤のみ。

ボクが入手した盤は、Not for Saleにシールを貼ったもの。売れなかった、イヤ、売る気もなかったのだろうな。当時そんな盤を日本でも出版した音楽産業の景気の良さと、これを富山で拾った不思議さ、 を思った。

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Richard Davis: Song For Wounded Knee (1974, Flying Dutchman)
A1. Song For Wounded Knee 4:46
A2. Watergate 5:27
A3. Itt And Allende 5:24
B1. Mr. Nixon And General Thieu 7:31
B2. The Rise And Fall Of Tricky Dick 5:08
B3. America The Beautiful? 2:26
B4. Agnewistic 5:50
Design: Haig Adishian
Richard Davis (b except A3), Joe Beck (g except A2), Jack DeJohnette (ds except A3, B3)
Engineer: Bob Simpson, Bob Arnold
Liner Notes: Nat Hentoff
Painting: Megan Monahan
Producer: Bob Thiele

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