Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

渋谷毅オーケストラ: 酔った猫が低い塀を高い塀と間違えて歩いているの図(1993) 曲の幅や自在さ

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渋谷毅を聴きだしたのは、蝶々在中から。浅川マキファンだったEちゃんにCDをもらってから。6年になる。爾来、ゆるりとCDやレコードを求めている。血道をあげて蒐集する感じは似合わないしね。これは昨日届いたCD。

金沢のもっきりやで聴いたときにも感じたのだけど、エンターティメントとしてのピアノや旋律の楽しさに溢れた演奏だから、気を許してゆったりと楽しむことができる。と、油断していると、深い淵の底を覗き込むような、得体の知れない漆黒の闇を感じる瞬間、がある。すっと惹き込まれる。そんな魔術的な瞬間、が魅力のように思っている。

このアルバムもポップな装いで、楽しくはじまり、楽しく終わる。彼のピアノをアンサンブルにしたようだ。しかし、個々の音のパーツを微分的に観察すると、実は凶悪なソロがあったり、アンサンブルの性向と随分異なる音も平気で紛れる包容力が凄い。

管のソロを際立たせる感じが、ギル・エヴァンスのバンドとも似た印象を与えるが、曲の幅や自在さ、はギル・エヴァンス以上じゃないかな。その意味で、とても自由な音を聴く愉しみに溢れたアルバム、だと思う。

どうもビッグ・バンドが苦手なので、後回しにしてきたことを後悔した。

酔った猫が低い塀を高い塀と間違えて歩いているの図

酔った猫が低い塀を高い塀と間違えて歩いているの図

 

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渋谷毅オーケストラ: 酔った猫が低い塀を高い塀と間違えて歩いているの図(1993, carco)
1. 酔った猫が低い塀を高い塀と間違えて歩いているの図
2. Utviklingssang
3. Frank
4. Return for Good
5. Carrie
6. Jazz Me Blues
7. A New Hymn
渋谷毅(arr, p, org), 臼庭潤(ss, ts), 林栄一(ss,as), 松風鉱一(fl, as, bs), 峰厚介(ts), 松本治(tb), 板谷博(tb), 石渡明廣(g), 川端民生(b), 古澤良治郎(ds)