Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Gary Burton: Something's Coming! (1963) ジム・ホールが作る点景のようなビートに

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 これも先日買ったレコード。ECM以前のバートン、いやECMも含めて、玉石入り乱れている感はある。ちょっと考えすぎると駄目な人じゃないかなあ、と思う。ジャズ・ロック的なものが、イケていないものが多い、と思う。自身のヴァイブと合わない、のだ。

 そんなことがあって、アトランティックの盤が数枚、のバートンだったのだけど、はじめてRCA盤を買った。気がつくと今回の買い物は、ルネさんのブログ掲載アルバムが何枚か。強く意識した訳ではないが、脳内want listに強く刻まれたようだ:

 アトランティック盤の玉石印象からすると、頭二つくらい抜けている。土台のジム・ホール・トリオが実に素晴らしい。緩急ともに、濃密なジャズの空気を作っている。ビル・エヴァンスが発散するような、あれ、である。そのなかで、バートンは抑制的に美音を重ね、ジム・ホールが作る点景のようなビートに乗せていく。端麗で美味い。

 それにしても、この頃のジム・ホールは凄いのではないか。ビル・エヴァンスソニー・ロリンズアート・ファーマー、ジミー・ジェフリー、ポール・デスモンド、そんな様々な奏者に一環した音空間を提供しているように思える。その空気、が、まさにECMの原型となる「部品」の一つじゃないかなあ、と思った。

 録音もルネ氏が記載のとおり、実にバランスが良い中庸な録音。コロンビアとかRCAなどの大レーベルは、本当にいいなあと思う。1960年代の米盤の良さ、レコードの厚み・重さ、ジャケットの仕上がりの美しさ、そのもの。そして、さほど人気もないから、驚くような価格なのだ。

追記:まだ74歳なのだけど、引退公演を日本でやっているようだ。

サムシングス・カミング(期間生産限定盤)

サムシングス・カミング(期間生産限定盤)

 

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Gary Burton: Something's Coming! (1963, RCA Victor)
A1. On Green Dolphin Street (Kaper, Washington) 4:04
A2. Melanie (Gibbs) 3:51
A3. Careful (Hall) 4:07
A4. Six Improvisatory Sketches (Gibbs) 5:04
B1. Something's Coming (Bernstein, Sondheim) 6:10
B2. Little Girl Blue (Rodgers & Hart) 7:05
B3. Summertime (Heyward, Gershwin) 4:54
Gary Burton(vib), Jim Hall(g), Chuck Israels(b), Larry Bunker(ds)
Photograph: Harry Gittes
Producer: George Avakian
Engineer: Bob Simpson
Recorded in RCA Victor's Studio B, New York City, August 14-16, 1963

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