Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Max Roach and Cecil Taylor: Historic Concerts (1979) マッチョな二人

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  (Twitterセシル・テイラー呟きを聴いて、つい聴いてしまった)

 このアルバムの販売がアナウンスされたとき、驚いたものだ。バップ初期からの偉大なドラマー(そして過去の人、の印象も)と、フリー・ジャズの大御所との共演。噛み合わせがあるのか、と。世代が違うようにも思っていたが、ローチは1924年生まれ、演奏時には55歳。テイラーは1929年で50歳。演奏から38年後の今、誤差、とも云える。

 一枚目のレコードを聴いて驚くのは、共演に全く違和感はなくて、テイラーを煽るロートのパルス状の打音を聴くと、そのエネルギーに驚嘆する。沸騰点のテンションで、はじめから終わりまで。二枚目はやや軽くはじまったが、早々に沸点へ。とてもマッチョな二人だ。

 セシル・テイラーの打鍵の鋭さ、音の濁りのなさ、スピード、それらのすべてにいちも驚嘆する。ただ旋律めいたものが手癖のように現れ、またか、と思えるのがいつも残念。しかし、このアルバムでは、そのような予定調和を許さないような、挑みかかるローチの激しさが、全てがスピードへと止揚される快感を生み出している。素晴らしい。

 山下洋輔と森山威男のデュオ(キアズマだったか)が、似たような味(パルス状のドラムの上で)なのだけど、音の太さ、のようなものが違う。山下・森山はもっと線が細く、それが隘路を抜けていくようなときの音の屈曲に快感を感じるのだけど、こちらは力業そのものを聴く感じ。

 昨年から三十数年ぶりにフリー・ジャズを聴く「脳内回廊」が開通したのだけど、その前回最後に買ったアルバムがこれ。何も感じなくなった、ので、このような分野の音を聴くことを止めた。何が、そのとき、起こったのだろうか、ボクのなかで。また、そんなことが起こるのだろうか?

 

Historic Concerts

Historic Concerts

 

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Max Roach and Cecil Taylor: Historic Concerts (1979, Soul Note)
A. Duets - Part I 20:57
B. Duets - Part II 19:30
C. Duets - Part III 18:48
D. Duets - Part IV 19:43
Max Roach(perc), Cecil Taylor(p)
Recorded at Mc Millin Theatre Columbia U., New York, December 15, 1979

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