Kanazawa Jazz Days

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Charlie Haden, Paul Motian: Etudes (1987) 普通のジャズをしっとりと弾く瞬間の魅力

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 いいアルバムだ。ヘイデンのベースを文字通り堪能できる。

 ジョン・シュナイダー製作の一連のアルバムや、日本での富樫雅彦との共演盤などは、彼のソリストとして特徴あるフレーズを拡大鏡で見たような趣がある。だからジャズ奏者としての面白さ、というよりはimprovisationでの弦の音の美しさ、のようなものに焦点が当たっている。

 このアルバムでのヘイデンは、案外に普通のジャズをやっているのだけど、そのなかでグルーヴしながら普通のジャズの雰囲気に入ったり逸脱したり、を自在に操っている。そして、彼がモンクやドルフィー、オーネットに連なる「奇妙な味」をたっぷりと持ったアヴァンギャルドな奏者であることを、正統的な演奏の中で知ることができる。そこがとても面白い。

 同じメンバーでジュリ・アレンのアルバムもあって、随分前から時々聴くのだけど、あまり合わない。このアルバムでは、ヘイデンにしっかり焦点が当たっているので、あまり気にならない。派手な手癖も出さず、手堅く弾いているが、やはり印象は薄い。

 これを聴いているうちに、初期のキース・ジャレット・トリオでのヘイデンが聴きたくなった。ここでは、伝統的なジャズから逸脱している場合のほうが多いのだけど、そんな演奏よりも普通のジャズをしっとりと弾く瞬間の魅力、が大きかったような記憶がある。そんな訳で、聴かず嫌いで未だLMOは聴いていない。

 

Etudes

Etudes

 

 

 関連記事:

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Charlie Haden, Paul Motian: Etudes (1987, Soul Note)
A1. Lonely Woman (Ornette Coleman) 9:55
A2. Dolphy's Dance (Geri Allen) 4:00
A3. Sandino (Charlie Haden) 4:43
A4. Fiasco (Paul Motian) 5:38
A5. Etude II (Paul Motian) 2:07
B1. Blues In Motion (Charlie Haden) 6:59
B2. Silence (Charlie Haden) 6:36
B3. Shuffle Montgomery (Herbie Nichols) 6:24
B4. Etude I (Paul Motian) 2:12
Charlie Haden (b), Paul Motian(ds), Geri Allen(p)
Engineer, Mix: Jon Rosenberg
Master: Gennaro Carone
Producer: Giovanni Bonandrini
Recorded September 14 and 15, 1987
Mixed October 8, 1987 at Sound Ideas Studios, New York City
Mastered at PhonoComp, Tribiano - Milano
Released:1988

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