Kanazawa Jazz Days

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

(ECM1079) Jack DeJohnette: Pictures (1976) ドラムと打楽器の間を漂いながらも

f:id:kanazawajazzdays:20161009100043j:plain

  ジャック・デジョネットのソロ、の性格を持ったアルバム。自身のピアノやオルガンとの多重録音もあるし 、クロンビーが加わったトラックもあるが、デジョネットのドラムを中心に据えて、その魅力、ビートの鋭さ、打音の美しさ、を伝えている。

 欧州の奏者は、ビートが薄く、ドラムを打楽器的な感じで聴かせることが多い。デジョネットは、ドラムと打楽器の間を漂いながらもビートに回帰していく。ECMの録音であっても、米国のドラマーだなあ、と思わせる。

 ECMの録音だけあって、打音の美しさ、はよい。それが、あの残響空間のなかで厚みを持っていて、気持ちよく聴かせる。A3のクロンビーは他のECMでの浮遊感を演出するのではなく、デジョネットと対峙し音を叩き出している。それがデジョネットのビートの上で広がっていく。軽やかな応酬。B1では一転して、リピダルのような翳りがある浮遊音のクロンビーに浅いビートを流していく。B2ではアコウスティックなギター音に変わり、ビートや旋律への求心力のある即興的な演奏。

  この頃の録音はECM「らしい」残響に頼らず、むしろ音の鮮明さ、を伝えるような印象。その鮮明な音にまとわりつく軽い残響が魅力。これくらいが丁度いいなあ。

 参考記事:

 ------------------------------------------------------------

(ECM1079) Jack DeJohnette: Pictures (1976)
A1. Picture 1(Jack Dejohnette) 4:48
A2. Picture 2(Jack Dejohnette) 7:56
A3. Picture 3(Jack Dejohnette, John Abercrombie) 5:12
B1. Picture 4(Jack Dejohnette) 5:21
B2. Picture 5(Jack Dejohnette) 6:05
B3. Picture 6(Jack Dejohnette) 7:51
Jack DeJohnette (ds, p, org), John Abercrombie (g on A3 to B2)
Layout: Dieter Bonhorst
Photograph: Roberto Masotti
Engineer : Jan Erik Kongshaug
Producer : Manfred Eicher
Released: 1977
Recorded Feburary 1976 at Talent Studio, Oslo

f:id:kanazawajazzdays:20161009100043j:plain

f:id:kanazawajazzdays:20161009095919j:plain

f:id:kanazawajazzdays:20161009095932j:plain