Kanazawa Jazz Days

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Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

八木美知依, 本田珠也: 道場 Dōjō Vol. 1 (2014) まさに痛快、軽々とジャンルを抜けていく感じ

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(サイン付きなのだ)

 昨年末、ケイ赤城トリオで本田氏が金沢に来たときに購入。ピアノとドラムの激しい応酬に度肝を抜かれ、彼のアルバムも入手。

 このときの激しい演奏で疲れていたのか、(カタギとも思えない)鋭い眼光で無口だったのが印象的で、饒舌で愛想が良かった赤城氏とは対照的だった。その印象と、愛想の良いSNSでの饒舌さ、とのギャップに吹き出しているのだけど、まあ面白いものだ。

 最近、improvised musicとかfree jazzにハマった耳で聴くと、とても面白いアルバム。確かにfree jazzからimprovised musicの語法の音楽なんだけど、本田珠也のドラムがジャズというよりは、プログレ(?)的な躍動感に溢れていて、それがまさに痛快、軽々とジャンルを抜けていく感じ。1969年のマイルスバンドを聴いたときの、デジョネットの非ジャズ的な打ち込みに快感を感じる、のと同じ構図。楽しいなあ。

 八木美知依の琴も本田珠也に負けじ、と音響空間の陣取りを争うような音を叩き出していて、これまた凄まじい。

 それにしても沸き上がるようにビートを叩いていく時のドラムの格好よさ、には痺れた。

 だから、ゲストにニルス・ペッター・モルヴェルを入れた2曲は、少し疲れた気持ちを癒やすような静寂さ、で、これまた聴かせる曲。まさか、モルヴェルとはcreditを見るまで気がつかなかったのだけど。

 

壱ノ巻 (ID-05)

壱ノ巻 (ID-05)

 

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八木美知依, 本田珠也: 道場 Dōjō Vol. 1 (2014, Idiolect)
1. Monsoon - For Sonny And Shannon 11:50
2. Kusurifuru 4:50
3. Drum 'n' Bass 5:29
4. Roll Playing 9:03
5. Hyperborean 5:17
6. Whither 4:52
7. The Temple Of Secrets 6:40
8. Ectoplasm 13:34
Companies, etc.
八木美知依(琴, electronics),本田珠也(ds, perc), Paal Nilssen-Love (ds, perc on 4, 7), Nils Petter Molvaer(tp on 5, 8)
Design: Yamasin
Front And Back Cover Photograph: Yuriko Takagi
Producer: Mark E. Rappaport
Record: Yoshiaki Kondō*
Master: Scott Hull
Mix: Noritaka Tanaka
Recorded at GOK Sound, Tōkyō on September 22 and November 27, 2013
Mastered at Masterdisk, New York