Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Alex Blake and Pharoah Sanders: Now Is The Time (1999) 偉大なB級奏者

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 金沢には「B級グルメ」と称するカレーとか餃子とかあるけど、「B級」は了解できるが、どこが「グルメ」なんだか分からない。B級と称することによる、人間の官能の深い部分を刺激するような「語感」があるが、肝心の食べ物の「食感」が官能の深い部分を刺激しないから、仕方がない。

 ジャズでもやはりB級と呼んで揶揄にならないような、そんな音があるように感じる。CTIなんか、1960年代のB級ジャズの総集編だと思うがどうだろうか。これは、案外、官能の深い部分を刺激しない、とは云えない面白味がある。まあ、演奏以上にジャケットの写真が派手なのだけど。

 アレックス・ブレイクって、偉大なB級奏者じゃなかろうか。かっちりビートを刻み込む、という職人性において、その存在を主張している。米wikiをみると分かるが、サン・ラ・アーケストラでデビューした彼は、フリーから唄伴までこなす。ボクは、マンハッタン・トランスファー中野サンプラザ公演(1985,6年だったか)で、その存在を知った。とにかくビートを刻む。

Alex Blake - Wikipedia, the free encyclopedia

 その彼のリーダ作がこれ。いつだったか、シカゴの中古CD屋でみかけたので、喜々として入手。なんといってもファラオとの共演。ファラオもB級的な、下世話な感じのテナーが良かったりするので、見た瞬間、イケル。とにかく「前へ」、なのだ。

 何とジョン・ヒックスも入っているが、オフ気味で印象は薄い。なんか客席のなかで録音したような、不思議なライヴ演奏なのだけど、臨場感たっぷり。ファラオに頼ることなく、前面に立って刻む職人芸に、感動はないが、気持ちの良さは満点のジャズ。

今夜も出張先なのでapple musicで聴いているが満足。

  追記:実はこのブレイクの初リーダ作は日本のDENONが作成。随分前に入手したが、まだ聴けていない。まあ金沢カレーみたいなもんじゃないかなあ。

 

 

Now is the Time (Live at the Knitting Factory)

Now is the Time (Live at the Knitting Factory)

 

 

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Alex Blake and Pharoah Sanders: Now Is The Time (Live At The Knitting Factory) (1999, Bubble Core)

1. On The Spot 11:48
2. Intro - Neil Clark 2:53
3. The Chief 12:36
4. Little Help Solo 6:03
5. Intro - Alex Blake 1:27
6. Now Is The Time 9:52
7. Mystery Of Love 9:18
Alex Blake (b, perc, vo), Pharoah Sanders(ts), Chris Hunter(as),John Hicks(p), Victor Jones (ds), Neil Clark(perc)
Engineer: Sascha Van Oertzen
Engineer [Mastering]: Alan Douches
Engineer, Engineer [Pre-Mastering]: Peter Katis
Executive-Producer: Adam Pierce
Recorded live at the Knitting Factory, NYC; December 6, 1999