Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Joe Farrell: Song Of The Wind (1970) CTIのRudy Van Gelder

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 なんか興味が沸きまくって、Rudy Van Gelder録音の原盤(か近いもの)を聴いている。CTIのRudy Van Gelder、つまり1970年代の録音。一般にはその存在感が消えていった時期、と云われるがどうだろうか。

 CTIはVerveから出たクリード・テイラーのレーベル。いわゆるFusionの走り、Crossoverを中心としたレーベル。ジャズ的佳作も多いが、今となっては、前時代的なアレンジが炸裂するセベスキー編曲のオーケストラものもあり、それは苦手。なかなかボクのなかでの評価が難しい。

 このアルバムは小編成。メンバーを見て分かるように、1970年頃のマイルス・バンドから管を抜いて、リーダをジョー・ファレルにしたセッション。音は想像の通りで、デジョネットの鋭いビートの上で、各人、奔放なソロを繰り広げる。ジャック・ジョンソン的空気。ファレルはフリーキーにならず、暖かみのあるソロを続ける。ボク的には、マクラフリンのソロ(A1)が良かったなあ。

 このアルバムはチックのRTFの前の録音。このファレルの暖かみがあるソロが、その後のRTFにつながっていくのだなあ、という過渡期のアルバムとして興味深い。もっと知られても良い、面白いアルバムだと思う。

 で、演奏は良いのだけど、録音はどうか、というと、「普通に」良い。特に時代遅れの感じもないし、Blue Note的なイコライズもない、すっきりした録音。ただ特徴がない。音圧も普通。音的に典型的なCTIじゃないし、もう少し聴かなきゃ、って結論。

 

追記:

盤への刻印だけでなく、レーベルにRVGが印刷されている。確かにCTIの構成要素として、ヴァン・ゲルダーが存在していた、ことが分かる。

youtu.be

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Joe Farrell: Song Of The Wind (1970, CTI)
A1. Follow Your Heart (John McLaughlin) 6:50
A2. Collage For Polly (Joe Farrell) 2:30
A3. Circle In The Square (Joe Farrell) 7:05
B1. Molten Glass (Joe Farrell) 5:00
B2. Alter Ego (Joe Farrell) 1:20
B3. Song Of The Wind (Chick Corea) 5:50
B4. Motion (Chick Corea) 5:10
Joe Farrell(ts,ss,fl), Chick Corea(p), John McLaughlin(g), Dave Holland(b), Jack DeJohnette(ds)
Engineer: Rudy Van Gelder
Mastering: Rudy Van Gelder
Producer: Creed Taylor
Recorded at Van Gelder Studios, July 1-2, 1970.

オリジナルではなく、1976年の再発。ジャケットが異なる。ただし盤にはvan gelderの刻印がある。

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