Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Stan Getz: Sweet Rain (1967) VerveのRudy Van Gelder

f:id:kanazawajazzdays:20160828085801j:plain

 ボクがよく聴くゲッツは2枚。間違いなく、ゲッツファンからすると外道ではなかろうか。ジルベルトとの1枚とコレ。要はジルベルトとチック・コリアを聴くための盤だからだ。それ以外も持ってはいるが、結局、聴いていない。

 だから、このアルバムはコリアの曲、LithaとWindowsのリリカルな曲調とドライヴ感に浸る、という聴き方である。とにかく、コリアのピアノが格好良くて、Now he sings, now he sobsと並ぶ彼の代表的な演奏ではなかろうか。これらとECMの何枚かでコリアはいいかな、と思っている。

 さて、このアルバムの録音はVan Gelder。持っているレコードはモノラル。当時のVerveでは案外遅くまでモノラルが出ていて、よく見かける。

 当然の如く、素晴らしい音圧で楽しむことができる。ただ、芯のようなものなく、漂うようなゲッツのサックスの音色との相性は少し疑問がある。何か膜が被ったような感じにきこえる、のである。ゲッツの音色が聴き手であるボクに合わない、だけかもしれないが。またコリアのピアノの音もブルーノート風にイコライズされていて、期待しうる1967年の音には感じられない。同じVerveだと、モントルーエヴァンスの時期が1年後。当時の「Hi-Fi」の水準と合わない、ように感じるのだけどどうだろうか。ECMの胎動期が2年後なのである。

 プロデューサーのクリード・テイラーとはCTIでも付き合いが続く。だから時代遅れになった、ということでもないと思うが。

追記:

アンプが暖まってから再聴すると、これはBlue Noteサウンド的なゲッツのアルバムとしては十分な録音Qualityであると思った。しかし、コリアの演奏は1970年代を予兆させる清新さ、に溢れていると思う。そこにミス・マッチ感があるのだ。


関連記事:

 

---------------------------------------------------

Stan Getz: Sweet Rain (1967, Verve)
A1. Litha
A2. O Grande Amor
A3. Sweet Rain
B1. Con Alma
B2. Windows
Stan Getz(ts), Chick Corea(p), Ron Carter(b), Grady Tate(ds)
Engineer: Rudy Van Gelder
Producer: Creed Taylor
Recorded March 30, 1967 at Rudy Van Gelder Studio, Engelwood Cliffs, New Jersey.

f:id:kanazawajazzdays:20160828085801j:plain

f:id:kanazawajazzdays:20160828085810j:plain

f:id:kanazawajazzdays:20160828085817j:plain

見開き左

f:id:kanazawajazzdays:20160828085825j:plain

見開き右

f:id:kanazawajazzdays:20160828085835j:plain

f:id:kanazawajazzdays:20160828085843j:plain

インナー