Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

片山広明, 林栄一: de-ga-show ! (1994) 歌謡曲のような

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 冒頭に歌謡曲のような、と書いたのは、誹謗でもなくて、まさに歌謡曲のような旋律をベースに、フリー系の奏者がソロを重ねていく。聴いて何だろう、と思いながら頭の中で整理されたのは、そんな印象。オーネットがファンクのリズムのうえでソロを重ねたように、彼らはファンクやレゲェのリズムよりも強い、日本の土着的旋律のうえにソロを重ねている。

 先般、林栄一のMonk's moodがあまりも良かったので、ちょっと買い足してみた1枚。

 日本のジャスが好きだ、といいながら、1985年あたりから全く抜けていて、空白。片山広明は梅津バンドあんかで昔も聴いていて、あの泥臭いような図太いテナーは何となく知っていたが、林栄一は1981年夏に山下洋輔のピットインのセッションで聴いたきり(デビューみたいな紹介のされ方だったが、どうかな)。全くイメージなく聴いたが、渋さ知らず、と同じような系統ね、って分かった。

 気持ちの良いスパイスになっているのは酒井泰三のギター。1980年代の真ん中頃、近藤IMAを聴きに渋谷や昭和記念公園まで出かけたことを思い出した。レック、酒井、山木のセクションを聴いているような感じ。これも歌謡曲的な旋律を乗せる日本の「走り」のようなバンドだったが、近藤よりも、リズム・セクションのパワーのほうが強く、案外「アク」が少ないバンドだった。

 このde-ga-show ! はアクが山盛りで、聴いていて飽きなかった。ヘンな音楽だなあ。

参考記事:

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片山広明, 林栄一: De ga show ! (1994, omagatoki)
1.ノース・イースト(林栄一
2.あいたい(古澤良治郎
3.ゴー・カート・ツイスト(L.Salce-E.Morricone)
4.あさめしまえ(片山広明)
5.夜の波止場(林栄一
6.チリ(Curtis Ousky)
7.ファンク(林栄一
8.花~すべての人の心に花を(喜納昌吉
片山広明(ts) , 林栄一(as,ss), 松川純一郎,酒井泰三(g), 上村勝正(b), 古澤良治郎(ds), 佐藤春樹(tb) 鈴木正則(tp)