Kanazawa Jazz Days

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(ECM2374) Meredith Monk: Piano Songs (2012) ピアノの音の淡い色彩感

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 K君から紹介してもらったアルバム。ピアノによるメルディス・モンクの曲集。彼女の1970年代からの曲が2台あるいは1台のピアノで奏でられる。どの曲を聴いていても、全く時間の変遷は感じない。ミニマルを基調とした、反調性的ではない、Fook的な素朴な旋律が織り込まれている。彼女のアルバム、ヴォイスを主とした、を聴くと、時としてエキセントリックな印象が強い。器楽のような極端なヴォイスの振幅がそのような印象を与えるのであるが、ピアノ曲ではそのような肉が削がれた印象が強く、良い意味で枯れている。が、そのようなピアノの音の淡い色彩感が美しい。 

 creditを見るとボストンのJordan Hallでの演奏ではあるが、コンサートではないように思う(ハーシュの美しいソロもあったホールじゃないかなあ)。ホールの残響感がとても自然で、ECMの時として鼻につく「人工的な残響感」と一線を画している。その意味で、かつて我々に一撃で強い印象を与えたケルンコンサートなどの録音に近いように思える。いや、アレより更に自然だ。

 実はプロデュース、録音など、伝統的なECMのスタッフのクレジットはない。しかし、モンクのアルバムは、如何様に造ってもECM色に染まるのかなあ、と思った。

参考記事:

 

 

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(ECM2374) Meredith Monk: Piano Songs (2012)
1. Obsolete Objects (1996) 1:52
2. Ellis Island (1981) 2:59
3. Folkdance (1996) 4:00
4. Urban March (Shadow)(2001) 3:07
5. Tower(1971) 1:37
6. Paris (1972) 3:09
7. Railroad (Travel Song)(1981) 2:12
8. Parlour Games(1988) 7:31
9. St. Petersburg Waltz(1993) 7:03
10. Window In 7's(1986) 2:46
11. Totentanz(2006) 3:08
12. Phantom Waltz(1989) 7:14
Meredith Monk(composer), Bruce Brubaker (arranged tor two pianos on 4, 5, 8, 11)
Bruce Brubaker (p on 1 to 5, 7, 8, 10 to 12), Ursula Oppens (p on 1 to 6, 8, 9, 11, 12)
Design: Sascha Kleis
Photograph: Andrew Hurlbut
Recording And Editing Engineer: Jody Elff
Assistant Engineer: Jeremy Sarna
Master: Christoph Stickel
Producer: Allison Sniffin, Meredith Monk
Recorded April 2012
Jordan Hall, New England Conservatory, Boston, Massachusetts