Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

柳樂光隆編:MILES : Reimagined 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド(2016) 年1回の便りかと思ったら

 

MILES : Reimagined 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド (シンコー・ミュージックMOOK)

MILES : Reimagined 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド (シンコー・ミュージックMOOK)

 

  年1回の便りのように出版されるJazz the new Chapterは、その年その年の音楽を大きく括るという意味で良いカタログ本だと思う。一冊目のときはジャズシーンというものを「現時点の座標」のなかに置く、という意味で、編者の主張に心理的な違和感があったが、2冊目(だったか)でECMが登場したあたりで、むしろ周辺・周縁を含めたシ−ンをザクっと俯瞰できる、という点でディスクガイドとして愛用している。apple musicとあわせて使うと、好みの音を素早く探索できる点が嬉しい。

 で、今年は?と思っていたら、マイルス本が出た。例のグラスパ新譜や映画で話題性満点、ということだろう:

 Miles: reimaginedはこれから読むのだけど、マイルス本のようで、実はマイルス本ではない。21世紀に生きる奏者達、あるいは聴き手が語る・受け取るマイルスの音楽像をcompileした本だ。そして編集の感じがJTNCと同じだから、様々な切り口で、様々な書き手の記事が詰められている。多分、面白いもの、そうでないもの、頷けるもの、そうでないものが入り乱れているだろう。そのなかから、気に入ったものを読めばいい訳で、雑誌と書籍の中間形態Mookの良さ、そのものじゃないかな。

 読みたくてソワソワしているのは、アガルタの話。当時のCBSソニーの人の話なので、なんだか楽しみ。演奏から僅か4年後、親が居ない時間にアガルタをガンガンかけていたのが懐かしい。

 著者の出版意図は、下記リンクで読むことができる。

 編者の「2016年にマイルスを楽しむにはどう聴けばいいのだろうか」という切り口は嬉しい。彼の音楽が影響を及ぼした広大な裾野、特に伝統的なジャズの外を知るという観点で興味がある。

 あ、JTNCは別途、出版されるようだ。