Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Derek Bailey: Mirakle (1999) ファンクなベイリー

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 ベイリーに興味を持つようになるなかで、このアルバムの存在を知った。凄い、のは、かつて(30年以上前)熱心に聴いた、ウルマーのリズム隊であるタクマとウェストン*1が、ベイリーと演っているのだ。水と油、のように感じるのだけど。

 アルバムを入手して聴くと、水と油なのだけど、実に面白い。ベイリーの本質はスピードだと思う。インプロするファンクのリズムの上で、ギターが断片化された音を高速に流す、そしてその断片がファンクに強いアクセントをつけていく。そこに何ら、旋律のようなものは想起させず、無機的に微係数のような速度を可視化したようなパラメータをチャフのように散乱させていく。空に舞うチャフからの光の乱反射を呆然と眺める構図である。

 とにかく速いベイリー。それをファンク化していくタクマとウェストン。凄いなあ。

 

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Derek Bailey: Mirakle (1999, Tzadik)
1. Moment 16:34
2. What It Is 9:01
3. This Time 16:00
4. Nebeula 8:53
5. Present 11:26
6. S'Now 7:49
Derek Bailey(g), Jamaaladeen Tacuma (b), Calvin Weston (ds)
Design : Chippy (Heung-Heung Chin)
Mastering: Allan Tucker
Recording: Robert Musso
Executive-producer: John Zorn
Executive-producer [Associate Producer]: Kazunori Sugiyama
Recorded November 29, 1999 at Orange Music
Mastered at Foothill Digital, NYC

*1:2人がウルマーと収まったアルバムはなかったように思うが、どうだろうか。ボクはアミン・アリとカルヴィン・ウェストンの組み合わせが好きで、まだ健在で、しかも近年リボーと来日していると知って驚いた