Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

高柳昌行: Cool Jojo (1979) レコードを聴いてみると

 前回の記事では、 

CDで聴いているのだけど、音圧は十分。レコードで聴きたい、とは「あまり」思わなかった(「全く」ではない)。

と記載したが、出物があったので、手が出た。TBMのレコードはそれだけ魅力的な録音なのだ。

 留守の間に届いていたので、深夜、郵便局まで取りに行き、早速聴くがピンとこない。疲れているのかな、と思った。

kanazawajazzdays.hatenablog.com

 今日、再び聴いて驚いたのは、CDの方が音圧が高く、音が前に出ている。体感的な音質はCDのほうが良いのである。これには驚いた。CDのマスタリングは小鐵徹氏。彼が扱ったTBMのCDが気になってきた。 

 

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[2016-06-13記事] こんなに中毒性のある音だとは

 こんなに中毒性のある音だとは思わなかった。半年ぐらい前にCDを買って、以降、放置。

 35年振りに、Free Jazz、特に日本の、にハマっているので、高柳昌行は気になって仕方が無い存在。ただ、何となく自分が聴くべき音じゃない予感があって、35年前には手を出さなかった。このアルバムは丁度その頃出たアルバムで、彼の音楽的ルーツへの回帰が驚きをもって、受け止められていた記憶がある。そのとき、ちょいと気になっていたのだが。リー・コニッツレニー・トリスターノの音を引き継いで、

 今朝、何気なく、仕事場でやや大きめの音量で聴くと、すごく気持ちのよいアルバムであることに気がついた。正確に刻み続けるキレの良いギター、熱くならず音を畳み込むピアノ。全てが前方への強いドライヴ感を体現している。そして、コニッツが(コールマンやドルフィーと同じように)「奇妙な味」の奏者であることを、控えめに主張している。この奇妙な味とドライヴ感がこのアルバムをとても美味しいものにしている。

 入手してすぐ聴いたときには、生真面目にリズムを刻む感じが生硬な印象を強くし、なんだか教科書を聴くようなツマラナサを感じた。今回はそんなことは全くなくて、ギターとピアノが青白い火花、のようなものを散らしながら、絡みつく様子、がとても気持ちよかった。

 あと、 Hi Beckと317 East 32ndでの電気ピアノがとても良いアクセントになっている。かなり快感指数が高い。CDで追加された別テイクではアコウスティック。聴き比べるのも楽しい。

 TBMの他のアルバムと同じように、録音が非常に良い。CDで聴いているのだけど、音圧は十分。レコードで聴きたい、とは「あまり」思わなかった(「全く」ではない)。

 結局、仕事場で一日中聴いてしまった。実は彼のFree JazzのCDを何枚か入手したけど、今日は聴かずに終わってしまった。

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高柳昌行: Cool Jojo (1979, TBM)
1. Froggy Day (Ronnie Ball) 5:32
2. These Things (高柳昌行) 4:55
3. Hi Beck (Lee Konitz) 4:16
4. Palo Alto (Lee Konitz) 4:01
5. 317 East 32nd (Lennie Tristano) 4:41
6. Subconscious Lee (Lee Konitz) 5:26
7. My New Flame (高柳昌行) 5:03
8. Lennie's Pennies (Lennie Tristano) 3:13
9. Froggy Day [Alternate Take] (Ronnie Ball) 5:34
10. Hi Beck [Alternate Take] (Lee Konitz) 4:14
11. 317 East 32nd [Alternate Take] (Lennie Tristano) 4:35
12. Subconscious Lee [Alternate Take] (Lee Konitz) 5:12
高柳昌行(g), 弘勢憲二(p, el-p), 井野信義(b), 山崎泰弘(ds)
Engineer [Recording] : 神成芳彦
Remaster [Digital Mastering] : 小鐵徹
Producer: 藤井武
Recorded at Epicurus Studio, Tokyo on 3-5 December, 1979.
Digitally remastered at JVC Mastering Centre on August 2, 2000.