Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

(ECM1537) Paul Bley, Evan Parker, Barre Phillips: Time Will Tell (1994) 時は語った、のか?

 昨日まで、査読で修正指示が出た論文を改訂していて、かなり神経にきている。最後の最後で、編集者の指摘の見落としに気がついて、慌てて参考文献を追加して、文章を追記。サーバーにデータをアップする頃には、喉がカラカラになっていた。

 ボクも編集をやったことがある学術誌なので、たいしたコトではない。編集者はボクの後任の後任で知り合いなののだけど、気が小さいからヘタル。英語も苦手だし。少し苛立っていて、だからよく寝ることができなかった。浅い。不思議な夢を幾つもみて、朝を迎えた。

 そんなときにコレを聴くのもどうかと思ったが、届いたばかりのアルバムを鳴らしてみる。

 後から出た同じ奏者達によるアルバム、を聴いて、あまりに素晴らしいものだったので、注文したもの。

kanazawajazzdays.hatenablog.com

 3人によるFree improvisationではあるが、Bleyの存在が芯となって美しい、という事に対する執拗な挑戦を生んでいる。

 このアルバムを聴いて驚いたのは、次作と比べ、かなり印象が違うということ。前作は奏者達の間n遠心力のような力が、音空間の広がりを最大限表しているように感じた。その広い空間の端々から美音が降り注ぐ印象。

 このアルバムでは、むしろ求心力が強く働いている、ように感じる。3人が接近戦を試みていて、絡みつくように音を組み立てている、ような印象。そして、その音がジャズを感じさせる瞬間が多々ある、ということ。エヴァン・パーカーの音もやや高めで、これがまた素晴らしい。

 前作と共通するのは、美しいという事に対する執拗な挑戦、決して甘くない美しい音が連なる。 Time Will Tellと彼らは云うように、時は語った、のか。もう20年も経ったのだ。しかし、時は何も語っていない、全く経時劣化を受けていない音がそこにある。いや、時間概念を止めた音がそこにある。

 昨日と同じ疑問が再び湧く、美しい音にとって即興とはどのような意味があるのだろうか、と。デレク・ベイリーの本を早く読まなきゃね。

追記:これはアイヒャーの名前は入っていない。JAPOのSteve Lake のプロデュース。少し、追いかけてみよう。(やれやれ)

参考記事:

Time Will Tell/Paul Bley, Evan Parker, Barre Phillips: ジャズCDの個人ページBlog

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[ECM1537] Paul Bley, Evan Parker, Barre Phillips: Time Will Tell (1994)
1. Poetic Justice (Phillips, Parker, Bley) 17:18
2. Time Will Tell (Phillips, Parker, Bley) 4:25
3. Above The Tree Line (Phillips, Parker, Bley) 4:48
4. You Will, Oscar, You Will (Phillips, Bley) 4:55
5. Sprung (Phillips, Parker, Bley) 5:17
6. No Questions (Phillips, Parker, Bley) 5:29
7. Vine Laces (Phillips, Parker) 4:02
8. Clawback (Parker, Bley) 3:12
9. Marsh Tides (Phillips, Parker, Bley) 5:41
10. Instance (Phillips, Parker) 4:24
11. Burlesque (Phillips, Parker, Bley) 7:15
Paul Bley(p), Evan Parker(ss,ts), Barre Phillips(b),
Design [Cover Design]: Barbara Wojirsch
Engineer : Jan Erik Kongshaug
Producer, Liner Notes: Steve Lake
Recorded January 1994 , Rainbow Studio, Oslo