Kanazawa Jazz Days

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Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Introducing Paul Bley (1954): Paul Bleyの初期のアルバムを聴く

jazz (piano) 1953 1954 1962 jazz: Paul Bley apple music

 これも昨日届いたLPレコード。オリジナルは高価なので、OJC。聴いてみると音圧が高く、実に音がいい。驚いた。感想は以下の[2016-01-09記事] と同じだけど、古いバップであるにも関わらず、ピアノが美しく響いている。で、最後のサンタクロースでもコケないで、楽しめた。そこは、apple musicとは次元が違うのである。

  

Introducing Paul Bley (1954, Debut)
A1. Opus 1 (Paul Bley)
A2. Teapot (Paul Bley)
A3. Like Someone In Love (Van Heusen, Burke)
B1. Spontaneous Combustion (Paul Bley)
B2. Split Kick (Horace Silver)
B3. Can't Get Started (Gershwin, Duke)
B4. Santa Claus Is Coming To Town (Haven Gillespie)
Paul Bley(p), Charles Mingus(b), Art Blakey(ds)

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[2016-01-09記事] Paul Bleyの初期のアルバムを聴く

  Paul Bleyがこの世を去って数日経った。その間、随分多くの人がtwitter, FBそしてブログでそのことを取り上げた。思った以上に、多くの人の心を捉えた、ように思えた。そんな流れていく情報の数々から、改めてPaul Bleyについての認識が深まった、ような気がしている。

 単にボクが不勉強なだけなのだけど、1960年代中頃にESPあたりでデビューしたフリー系の人、だと思い込んでいた。それは間違いで、1932年に生まれでレコードデビューは1953年。僅か21歳のカナダの白人が、ミンガスとブレイキーと共演し、Debutからレコードを出している。年長のエヴァンスよりデビューはずっと早い。1964年のESP盤より前に6枚のアルバムがあって(wikiによる)、そのうち以下の3枚を聴いてみた。特にSavoyはどなたかが勧めていたので(スミマセン、どなたか急には思い出せない)。全てapple musicで聴くことができて、これはこれで幸せ感があった。驚くほどブレイのアルバムがあって、聴いていこう、と思う。

1953:Introducing Paul Bley (Debut) with Charles Mingus(b) Art Blakey(ds)

1954: Paul Bley (Emarcy) with Percy Heath/Peter Ind(b), Al Levitt(ds)

1962-63: Complete Savoy Sessions1962-63 (Savoy) with Steve Swallow(b), Pete LaRoca(ds)

 最初の2枚はBop奏者としてのブレイ。同時代のシアリングからブルーベックあたりの白人奏者の線上にあるような演奏。後年の彼と変わらぬ低い温度感を保った硬質のピアノでバップなので、何となく面白い。その後のビル・エヴァンスに先駆けたような演奏なのだけど、リリカルな印象はなく硬質の美しさ。(Debutからの「デビュー盤」がサンタクロースで終わったのには、コケタが)

 3枚目は確かにいい。現代のジャズの源流とも云えるような現代音楽のピアノの響きをリズムにのせている。スワローってこんなに凄かったっけ、というくらい、格好がいい。コレも驚いた。この時点で確かに、次の時代に踏み出している。

 ここまで気がついたのは、1960年代の演奏で気に入ったのは、ピーコック、スワローとの共演盤。今ひとつ、と感じるのはカーター、レヴィンソンとの共演盤。やや疎なる彼の打鍵の隙間を突き上げるような個性的なベース奏者があって、彼のピアノが冷たく燃えるのではないか、と思った。