Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

シュガーマンを探して

金沢のシネモンドで公開されたのは何年前だろうか。そのときも忙しく、見逃した。気持ちだけは、二本くらい/月なのだけど、引き籠り体質もあって、街にはなかなか出ることが出来ない。
レンタルのリストのなかに発見し、借りた。移動中の列車内で見た。
先日の残念な小栗映画の後味を、一掃。物語を見る喜び、驚きに溢れている。そして何より、実話であることが強い感動を生む。確かに、音が奏者を離れると、虚空に帰って行き、2度と戻らない。しかし、電気記録は、そのような音の残滓をいつまでも拡大、再生産する。ごく稀に、その工業製品が人々の脳裏に音をすり込む。たとえ、社会的な背景が奏者と無縁であったとしても、一つの独立体である音は新しいコンテクストを纏い、生き続ける。
この映画の主役たるロドリゲスの存在、ヒットしなかった二枚のレコードからの劇中歌、それぞれ素晴らしい。すっかり、レコードが欲しくなった。アレンジも(当時としては、多分)控えめで、彼の歌とギターがよく映える。ビル・ウィザーズを白くした感じ、かなあ。
映画を見ながら、ドラッグに倒れたジャズスター達、パーカー、パストリアスエヴァンスなどを思い出していた。その在り方のあまりの違い、に。