Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

山下洋輔:Hot Menu (1979) 18歳の秋だったろうか

 18歳の秋だったろうか。1979年にジャズ・レコードを買いはじめて、山下洋輔のレコードを手にしたのは。スイング・ジャーナルをはじめて買ったのが 、6月くらいだったと思う。その直後の記事で、山下洋輔がニューヨークで公演し、アート・アンサンブル・シカゴとかと同じ舞台に立った(共演ではない)ということを知った。だからどうだって、ことはないのだけど、ふーん、と思った記憶だけ、妙に鮮明。同じ頃の記事で、ニューポート・ジャズ・フェスティバルでジャコとメセニーが共演した、という記事も生々しく覚えている。聴きたかったね。後年、ブートで聴いて、どおってこと、なかったけど。その頃の感覚では、ニューヨークって遙か彼方だったなあ。何回か行くとは、全く思いもしなかった。

 この山下洋輔のニューヨーク公演のライヴがレコードになったので、手にしたのがコレ。はじめて聴いた山下洋輔。訳がわからんかった。結局、彼にハマったのは、大阪のインタープレイ8でライヴを聴いたときから。なんだ、勢い、を聴けばいいんだ、って分かったら簡単。それから、随分、このレコードを聴いた。うさぎのダンスや砂山のような童謡のテーマが印象的で(テーマが終わったら、あとは一緒なんだけど)、面白かったね。

 頭の中で、この砂山を思い出すと収録されているHot Menuのジャケットではなくて、その前に出ている砂山のジャケットを思い出す。昭和もお仕舞い方ではあったが、幼児の頃見た塗り絵のような図柄で、印象は強かった。このアルバムでは、トリオの演奏ではない。だから結局、30年以上、脳内ではこのアルバム・ジャケットから、ニューヨーク公演の砂山(トリオの演奏)が流れていたことになる。

 当時の山下洋輔は、「ジャズを聴かない人でも知ってる」有名人で、筒井康隆ファンの変態文学青年から仲間みたいに思われるのが迷惑だった記憶がある。なんか、そんな感じが少しイヤだったのだけど。その流れの最下流に居たのがタモリだったのだけど。

  さて、今朝そんなことをふっと思い出したのは、飛行機から見た佐渡がとても綺麗だったから。小学校の時に見た地図帳の形そのままに、浮かんでいた。そして、砂山の歌詞を思い出した、ということ:

     海は荒海、向うは佐渡よ、

     すずめ啼け啼け、

     もう日はくれた。

     みんな呼べ呼べ、お星さま出たぞ。

 山下洋輔は今も活躍中だけど、この30年の吹き込みは殆ど聴いていない。興味が持てない、のである。

 ニューヨークの砂山から36年。ボクも随分と黄昏れてきたなあ、と、明るい海に浮かぶ佐渡を見送りながら、ふっと思った。 

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山下洋輔:Hot Menu (1979, Frasco)
A1. Introduction - Rabbit Dance(うさぎのダンス) 14:50
A2. Mina's Second Theme (ミナのセカンドテーマ) 10:03
B. Sunayama (砂山) 14:20
Yosuke Yamashita(p), Akira Sakata (as, a-cl), Shota Koyama(ds)
Engineer [Assistant] : Chip Stokes
Engineer [Recording & Mixing Engineer] : David Baker
Producer [For Frasco] : Yosuke Yamashita
Producer [For Jamrice] : Roppei Iwagami
Recorded live on June 29, 1979 at "Jazz at the Symphony", as part of Newport Jazz Festival, New York.