Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

(ECM1039) Dave Liebman: Lookout Farm (1973) ECMを聴いている感じがしない、という意味で不思議な一枚

 今朝は音響装置が綺麗になっているので、ECMレコードをターン・テーブルに。

 当時、マイルス・デイヴィスのバンドで吹いていたリーブマンのECMでの吹き込み。リーブマンの音ってECMにしては、やや熱めで、バンド自体も躍動するリズム(特にB面)が全面に出てくる。当時のクロスオーヴァーフュージョンにかなり近い内容。当時のリーブマンのアルバムとして、他にPMレーベルからのOpen Skyがあるが、そちらのほうがECM的な静謐で奥行きのあるimprovisation。出すレーベルが逆じゃないか、と思うのだけど。その意味で、このアルバムは、この時点のECMのカタログのなかで「米国」のジャズ・フュージョンの主流に近いアルバムじゃないかな。B面後半には、当時のファンク・マイルスの影響が濃厚だし。

 録音もアメリカのスタディオ。それを、いつもの技師がミックスしている。多楽器としては、混沌とさせず、うまく仕上がっていると思う。だけどECM的な音にあまり聴こえないのは、音楽の内容に加え、音空間の仕上りが稠密で熱め、だから。

 好きなアルバムだけど、何となくECMを聴いている感じがしない、という意味で不思議な一枚。

youtu.be

参考記事:

-----------------------------------------------------------

[ECM1039] Dave Liebman: Lookout Farm (1973)
A1. Pablo's Story (Dave Liebman) 14:08
A2. Sam's Float (Dave Liebman) 8:47
B. M. D. / Lookout Farm (Dave Liebman) 24:00
Dave Liebman(ts,ss,fl), Richard Beirach(p), John Abercrombie(g), Frank Tusa(b), Jeff Williams(ds), Don Alias, Armen Halburian, Steve Sattan(perc), Badal Roy(tabla), Eleana Sternberg (voice)
Design: B&B Wojirsch
Engineer [Mixing Engineer]: Martin Wieland
Engineer [Recording Engineer]: Tony May
Photography: Nele Maar
Producer: Manfred Eicher
Recorded on October 10 and 11, 1973 at Generation Sound Studios

LCなしだけど、オリジナルはMade in Germany らしい