Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Sainkho Namtchylak: Stepmother City (2000) Apple Music、そしてトゥヴァの音


 忙しいのでブログは休止状態。気持ちがやや荒れている。いかんねえ。そんな時にApple Musicは気楽で良い。iTunesって既存の音楽産業スキームのなかでの出来事、のように思うが、コレはきっとソレを壊すのだろうなあ、という予感。壊すだけでなく、適応して広く・薄くdistributeするスキームを使って飛び出すヒトも出るのだろうな、と思う。Amazonが本の配送、のように見せかけてスタートし、売っているのがモノではなくて、物販のスキームやそのスキームを支えるシステムであった、ように。基底を壊す力、を感じる。

  深夜にApple musicでNguyen Le(ヴェトナム人のギター奏者)を聴いていたら、システムに勧められた音源。ジャケット見て、ヴェエトナムの歌い手と思ったら、ロシアで、モンゴルとの国境にあるトゥヴァの歌い手。基本的にはチベット仏教を信じる蒙古系の民族。ロシアの最奥地なので、昔からそこはかとなく関心を誘った地帯。ホーミーのエリア。

 そのトゥヴァの歌い手Sainkho Namtchylakがミラノやシカゴで録音して、ロンドンでミックスしたという、冷戦終結後12年、に相応しい(?!)アルバム。グローバルってことの意味を声高に云わずとも、音が体現している。聴いていても凄い。Ned Rothenbergが入っていて驚いた。

 継母の街、という英語題。英語の歌詞も歌っている。鉄のカーテンの向こうの少数民族の歌が持つ強度やしなやかさを存分に感じさせる、西欧的な香辛料を大量投下しても失われない強さ、が凄いなあと思わせる1枚。久々にサーミーの歌、とかも聴きたくなった。

 大がかりな音響装置じゃなくて、MacBook Airをラジオ代わりにApple Musicを流すと、不思議な満足感あるよ。

(ヴェトナムに見えるよねえ)

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Sainkho Namtchylak: Stepmother City(2000)
1. Introduction 1:45
2. Dance Of Eagle 4:36
3. Like Transparent Shadow 5:10
4. Order To Survive 5:41
5. Let The Sunshine 3:41
6. Ritual Virtuality 4:27
7. Tuva Blues 5:06
8. Old Melodie 4:13
9. Lonely Soul 7:44
10. Boomerang 8:45
Sainkho Namtchylak(vo), Casper David Sacker(g), Paolino della Porta(b), German Popov(Kurai), Maxim Shapochnikov(loop, sampler), Ned Rothenberg(sax)