Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

(ECM1032) Ralph Towner: Diary (1973) 眠れぬ夜に蝋付けの羽が飛び散る夢を

 演奏の素晴らしさ、に加え、録音の美しさ、は素晴らしい。初期のECMで、アコウスティックなアルバムの一つの到達点かな、と思います。多重録音が、音場の広がりを上手に与えている。

[2011-4-12投稿、一部改稿]

なんだか忙しくて気分が昂ぶる夜に何を聴こうかと、聴くことよりも選ぶことに神経があつまることに何だかイライラしている。そんなつまらぬ夜なのだけど、神経の消炎剤らしき音をつまみあげた。

ECMのなかでもECMらしいラルフ・タウナーのDiary。12弦ギターを中心とするアコウスティックな音が深く深くノイロンに浸透し、夜の帳をかけてくれる。

4曲目のイカロスが好きだ。眠れぬ夜に蝋付けの羽が飛び散る夢。タウナー自身のピアノとギターの多重録音。ギリシャの乾いた大地から飛翔するイカロスのようにはきこえなくて、森林がどこまでも続く西海岸の果てを彷徨う姿なのだけど。ほとばしる甘い音の感触は瑞々しくて、タウナー34才の音、そしてそれが37年前にトラック上に封止されているということに今更ながら驚いてしまうのだ。

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関連記事:

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[ECM1032] Ralph Towner: Diary (1973)
A1. Dark Spirit(Ralph Towner)7:18
A2. Entry In A Diary(Ralph Towner)3:50
A3. Images Unseen(Ralph Towner)4:12
A4. Icarus(Ralph Towner)6:13
B1. Mon Enfant(Anonymous)5:39
B2. Ogden Road(Ralph Towner)7:57
B3. Erg(Ralph Towner)3:12
B4. The Silence Of A Candle(Ralph Towner)4:54
Ralph Towner(Twelve-string Guitar, Classical Guitar, Piano, Gong )
Design [Cover Design]: B&B Wojirsch
Engineer: K. Rapp, M. Wieland
Producer: Manfred Eicher
Released:1974
Recorded April 4 and 5, 1973

LC番号はないが、Made in Germanyがあるので、オリジナルじゃないらしい。