Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

(ECM1003) Paul Bley With Gary Peacock (1963, 1968) 録音はよくないECMサウンドの源流

 今日も静養中。夏風邪怖ろしや。外に行けないので、移転後のブログ整備。ECMの記事の書誌的な記述の整備、youtubeの貼り付けを続けている。

 昨年の1月、ブレイ逝去の1年前の記事を読むと面白い。この時期は明確にブレイが苦手、だったのだ。1960年代後半のハーレムとか、アムステルダムでのライヴがダメだったので、幾つかのデュエット盤(steeple chaseのベイカーとかペデルセン)以外は聴いていなかった。ECMのレコード盤蒐集、聴きすすめのなかで、明らかに嗜好も変わってきていて、ブレイ、特にECMのブレイは好み以外の何者でもなくなった。

 1年半くらいの時間の流れが随分と長いものに感じた。だから、記憶の補助装置、としてのブログは面白くて、記憶のタイムスタンプでもあるのだ。

 

[2015-1-23記事] 録音はよくないECMサウンドの源流

 Just Musicのあとに聴くと、正直ほっとする。まさにECMサウンドの源流。例のジミー・ジェフリー3に参加していたのがブレイとスワローだから、当然といえば当然。なかなかゲテモノ感がある最初期のECMなのだけど、これが中心のストライク、だろう。

 ボクは、ブレイ自体は案外苦手。そう思うのは1960年代後半のライヴ盤の散漫な印象から。力なく漂う感じに、どうも慣れない。しかし、Steeple chaseのデュオ(ペデルセンとかベイカー)で、小品を弾いているときは、ピアノの響きをとても大切にしている様子、集中力のある演奏だと思った。だから改めてECMのopen to loveを聴いても、好ましく思った。小品を弾くのに適した、ヒトじゃないかな。

  だから、このアルバムも比較的短い曲が多く、とても楽しめた。ピアノも良く鳴っているし、ピーコックのベースも力強く、ピアノとのインタープレイもとても面白い。これを聴いていると、「現代ジャズ」と称する多くのピアノ・トリオ群の源流なんだなあ、とはっきり思う。

 このアルバムはECM設立前のブレイの私家録音。だから録音自体は良くない。それをECMでイコライズしたのだと思う。高音を強調している感じが、まさにECMの「香り」は確かにあって、Produced by ECMと記載されている意義、は分かるような気がする。確かに制作の大半はアイヒャーの手にないのだけど、この3番目のレコードが、ECMサウンドの開始点じゃないかな、と思う。

参考記事:

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[ECM1003] Paul Bley With Gary Peacock (1963, 1968)
A1. Blues (Ornette Coleman) 4:25
A2. Getting Started (Paul Bley) 4:25
A3. When Will The Blues Leave (Ornette Coleman) 3:54
A4. Long Ago And Far Away (Jerome Kern) 4:17
B1. Moor (Gary Peacock) 3:27
B2. Gary (Annette Peacock) 4:43
B3. Big Foot (Paul Bley) 3:28
B4. Albert's Love Theme (Annette Peacock) 4:57
Paul Bley(p), Gary Peacock(b), Paul Motian (ds on A1 to B1), Billy Elgarttracks(ds on B2 to B4)
Artwork: B. & B. Wojirsch
Photograph: Hans Harzheim
Recorded at New York
Recorded on April 13, 1963 & May 11, 1968