Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Kenny Barron, Dave Holland: The Art of Conversation (2014) 素晴らしいデュオなのだけど

 素晴らしいデュオなのだけど、.........という表現しか思い浮かばない。

 二人ともとても好みの奏者。ケニー・バロンはこのあいだ金沢で聴いて、ベニー・ゴルソンのムード・テナーの伴奏に徹するのを聴いて涙、だったのだけど。それはともかく、彼はバップに繋がる嫡男のようなピアニストであれども、ブラジルの奏者や打楽器奏者らとの色彩感豊かなアルバムをモノにしていることもあって、いつも期待感は持っている(そういえば、レジーナとのデュオを聴いたことも思いだした)。ホランドの一連のECMのアルバムも好み。彼は英国出身のベース奏者なのだけど、欧州大陸的ではない。だから、欧州のベース奏者の甘い味わい(ロマンティシズムであったりエキゾティシズム)はあまりなくて、辛口のビートの切れが気持ちよい感じ。どちらかというと、フリーに近い演奏が好み。チック・コリアとのA.R.C.で知ったことを思いだした。

 というわけなのだけど、出た直後に聴くわけでもなく、放置していたのだけど、年末に購入。何となく、期待の味にはならないだろうな、って予感があったから。聴いてみると、まさに予感通りの「素晴らしいデュオ」。微妙な異種感の二人が奏でる音の断層、のようなものは一切なくて、納まるように納めた感じ。

 勿論、バロンの抑制的ななかにもリリカルな側面を覗かせたり、ホランドが伝統的な語法においても素晴らしいのか、って思うことはあるのだけど。やはり攻めて欲しいなあ、と、特にホランドに対して思ったりするリラックス感。これが、ECM、アイヒャーの軛を離れたときのホランド実相なのか、興味はあるけど(ピーコックはECM外でも、あまり変わらない)。

 上質のジャズでることは間違いないので、ボクの聴え方に間違いがあることは確かなような気がするのだけど。でも、来日したら聴きたい、とは思っているのだけど。

 

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Kenny Barron, Dave Holland: The Art of Conversation (2014, Impulse)
1.The Oracle
2.The Only One
3.Rain
4.Segment
5.Waltz for Wheeler (Dedicated to Kenny Wheeler)
6.In Walked Bud
7.In Your Arms
8.Dr Do Right
9.Seascape
10.Daydream
Kenny Barron (p), Dave Holland (b)