Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Still life 2@June 30: Turn tables


Black and White photo challenge , Day 2/5
‪#‎bwchallenge‬
Still life 2@June 30 (Turn tables)

Cartridge: Ortofon SPU Mono 
Bill Evans & Jim Hall: Undercurrent (1962, United Artist) 
UAJ 14003 -1st pressing mono with "bendy tenor" label

 ある光溢れる朝、古いLPレコードをジャケットから取り出し、ターンテーブルに載せる。盤面を覆う柔らかい光、が好きだ。だから、ついその瞬間を残したくて写真を撮る。

 半世紀以上前のモノラル盤を入手し、モノラルのMCカートリッジで聴く。ヴィデオ並みの情報量を可能とする高分解能ディタル再生(192kHz, 24bit)が可能な時代に、なんと狂ったような嗜好、と思う知人もままいる。ボクは技術者だから、なおのこと。

 聴いてみるとわかる。奏者が聴者に近づく録音、それが録音時期に世に出たLPレコード物理的に音がいい、かどうかは分からない。トレースから湧く雑音も少なからずある。しかし、後年のLPレコードは奏者が離れ、CDでは幕が下りた向こう、のように感じることが多い。聴いてみるとよい。

 このビル・エヴァンスジム・ホールのアルバムもそう。二人の寡黙そうな白人奏者(実際にはエヴァンスは明朗であったようだが)の楽器を通じた激しい会話、特に冒頭の白熱するMy Funny Valentineの速度感、弦の生々しさ、に息を呑む。

 このアルバムのジャケットも息を呑む白黒写真。原盤から印刷されているので、実に美しい。そして半世紀の間、数多の所有者を経てボクの手元にやって来たことを物語るように擦り切れれている。ボクが居なくなったとき、願わくは同じように古の二人と席をともにするような聴者のもとに行けばいいな、と思う。聴かなければ分からない世界、を知ったヒトのもとへ。