Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

雨が降る大船から江ノ島へ・そして観音食堂


 本当に久し振りに大船へ。前回宿泊したのは、もう随分と前のような気がする。最近は東京に泊まることが多いので。今回は夜の席が用意されていたので、珍しくそのようなことになった。

 そんなことなので、呑んだ翌朝、昔のように江ノ島から由比ヶ浜あたりの海岸を走りたくなった。大船起点におおよそ周回で20km弱。景観が良いので、走ることに飽きない。楽しみにしていた。

 しかしながら雨降りの朝。明け方頃から、窓の外を見ていたのだけど、走りに出られない。暫し様子見。

  結局、10時前から江ノ島まで走ることにした。おおよそ8km。大船から手広の交差点を過ぎ、鎌倉山の西側を走る。途中から幹線をはずれ、昔、東海道から 江ノ島までの参詣路であった細い路を辿る。そうすると、ぽんと日連上人が斬られそうになった龍口寺に。江ノ島はもう近い。

 その頃から、雨が少し戻ってきた。江ノ島に着く頃には雨脚が再び強くなってきた。慌ててモノレールの駅に駆け込んだ。中国人の若い観光客が沢山居て、その喧噪のなかでふっと我に返った。

  数年前に1年ほど大船(正確には深沢)に住んでいた頃、毎朝のように江ノ島まで走っていた。だから、なんとなく当時のいろいろな感情が蘇ってきて、走って いるうちに、今を走っているのか、そのころの気分のなかで走っているのか、なんとも奇妙な感覚になっていたように思える。

 そもそも所在のない気 分をやり過ごすために走っていたので、その頃の気分がフラッシュバックしたような感じ。当時は決して愉快な時期ではなかったのだけど、淡い時間の旅をした ような気分は悪くない。ただ、北鎌倉から小袋谷、山崎の台峯のあたりを走り、懐かしい寂寥感のようなものを感じたかった、ので、叶わなかったのが残念。

  雨の中、懐かしい大船を離れた。その前に観音食堂でゆっくり昼食をとった。ゆっくりと酒を呑みながら土曜の昼下がりを過ごす人が多い。半分開いた窓の外に は傘がゆっくりと過ぎていく。昔と同じように路地風が流れていく。20年前と全く変わらないことに驚きながら、ただ時間の非可逆性をつらつらと考えてい た。