Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Michel Petrucciani / Ron McClure: Cold Blues (1985) 冷たい風が流れる朝に


 夏がいつの間にか終わってほっとした。苦手。やはり季節が変わると、聴きたい音楽の嗜好も変わる。 気になって入手していたアルバムの多くが、何となくシックリこなくて聴けていない。夏、に聴きたい音がとても少ないのだ。

 今朝、冷たい風が流れる朝に、試しにペトルチアーニのアルバムをターン・テーブルに載せてみた。驚くほど、すっと体に入ってきた。細胞の組成が変わったのかな、と思えるほど。

 このアルバムは若きペトルチアーニとマクレーのデュオ。ロン・マクレーって、ロイド・ジャレットのコンボとか、時折、有名なセッションに入っているヒトだけど、地味に支える印象。だけど、このアルバムでは品良く唄うベースが素晴らしい。とかく過剰になりがちなペトルチアーニから、疎な美音を引き出すような瞬間があって、はっとさせられる。全般的に早い演奏が多いが、そんな会話の妙が楽しめ、そして美音の記憶しか残していかない。

 いつも音を聴いているのだけど、その日、その日で好みが揺らいでいて、自分が満足するレコードを取り出すことに呻吟している。だけど「秋の傾向と対策」は何となくわかっているので、謎めいた夏が終わるとほっとするのだ。夏が終わるのが残念ってヒトの話を聴きながら、いつも嬉しくなってくるのが今時分の心象風景、のように思える。

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Michel Petrucciani / Ron McClure: Cold Blues (1985, OWL)
A1. Beautiful, But Why ?
A2. Autumn Leaves
A3. Something Like This
B1. There Will Never Be Another You
B2. I Just Say Hello !
B3.Cold Blues
Michel Petrucciani(p), Ron McClure(b)