Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Taylor McFerrin: Early Riser (2014) 気持ちよいアルバム


 かのBobby McFerrinの息子。最初のアルバム。最後まで何を弾いているか分からなかったのだけど(Creditをみるとkey)、そんなことはどうだっていい。また、そもそもジャズアルバムとして捉える必要はない。本人のインタビュー見たって、ジャズだって意識ではやっていないしね。

 とにかくスムースで(ボクは英語風カタカナで誤魔化すのがイヤなので、極力、日本語の単語を使うのだけど、これはスムースとしか云いようがない)、聴いていて気持ちよし。ただ収録時間が40分強、というのが残念。もう少し長くても、と思うほどデキがいい。

 この音楽の分類って何だろう。確かにジャズ的な要素はあるが、コラージュの部分であって、骨ではない。ソウルとか、エレクトロニック、ヒップホップとかの混合なのだろが、ジャズからの距離感はかなりあると思う。ジャス的なカタルシスはないから。そもそも、このマクファーリンが何の奏者か分からないし、関心もない。ただ音総体の作り手として、とても優れていることがわかる。

 例のグラスパ本のいいところって、ジャズの周縁でスポットをあてた音で面白いモノが結構ある、ということ。

 ボクのなかで、あの本の評価って微妙なのだけど、

・上記のようにジャズの周縁でスポットをあてた音で面白いモノが結構あること、

・そもそも最近は、米国からの「面白い音」が紹介されてこなかった状況があるので、米国はそうなんだ、って分からせたこと、

が良い面じゃなかろうか。ただ、その面白い音にあまり「ジャズ臭」がしない訳で、それはそれで複雑な感覚はあるのだけど。ましてや、ジャズシーンの中心でも、New Chapterとはとても思えない自分がいる訳。グラスパやマクファーリンは、そんなヤヤこしい話抜きに、いい感じなので聴くべきだと思うけど。

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Taylor McFerrin: Early Riser (2014, Brainfeeder)
   1. Postpartum
   2. Degrees of Light
   3. The Antidote" (feat. Nai Palm)
   4. Florasia
   5. 4 am
   6. Stepps
   7. Already There (feat. Robert Glasper & Thundercat)    
   8. Decisions"(feat. Emily King)
   9. Blind Aesthetics
 10. Place In My Heart" (feat. RYAT)
 11. Invisible/Visible" (feat. Bobby McFerrin & César Camargo Mariano)
 12. PLS DNT LSTN
Taylor McFerrin     (b, ds, g, key), Robert Glasper, Cesar Mariano (key), Jason Fraticelli (b,vo), Marcus Gilmore (ds), Thundercat(b), Nai Palm, RYAT, César Camargo Mariano, Emily King, Bobby McFerrin (vo)