Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Keith Jarrett: My Song(1978)、中山康樹「キース・ジャレットの頭の中」キースの曲・キースを読む

 立て続けに「ジャズ評論本・ディスクガイド本」を買ったので、割と集中して読んで、考えている。これは、その1つ。

 中山康樹キース・ジャレットの頭の中」というタイトルで、この表紙。おおよそ中身が透けて見えるようだった。

表紙は1960年代末のrestoration ruin.ギターを弾き、歌まで唄うというフォークアルバム。長らく伝説の1枚で30年前にはなかなか手に入らなかったのだけど、数年前ひょっこり入手。聴かなくても良いアルバムで、まさにキースの頭の中、混沌とした音の乱流を見た感じだった。そのあたりの話が中心の本かと思って「怖い物みたさ」で中山本を入手したのだけど、内容は至って中道穏健派。内容はいささか薄いような気もしなくもないのだけど、現時点にのキースから過去を振り返ったときのoverviewとしては、出来は良い。興味のある人はどうぞ。

 アヴァキャン時代(VortexからAtlantic)のキースについては、彼の混沌さが洗練されないアルバムで、音に対する異様な情熱は感じるのだけど、付き合うのは辛い。ECMのアイヒャーと出会い、洗練されるような感じが上手く伝わってくるような気がする(直接的な記述はないのだけど)。改めて忘れがちな点を気付かされたことがある。キースの作曲について、である。

 そうキースの曲って、とてもいいよなあ、と云うことを最近忘れていたように思う。彼の佳曲を集めたアルバムが、このmy songであり、本当に久々に聴き直した。本当にいいし、中山本にあるようにガルバレクのために作曲した、ということが無理なく受け入れられる。伴奏にまわったときのキースの控えめなタッチの美しさ、に惚れ惚れとしてしまった。キース・ジャレットはピアニストであって、その演奏を聴く対象である。しかし、

キースを読む、

ということも悪くは無いなあ、という本を読み・音を聴く体験であった。5月の公演が楽しみになってきた。

 

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Keith Jarrett: My Song(1978, ECM)
   A1. Questar
   A2. My Song
   A3. Tabarka
   B1. Country
   B2. Mandala
   B3. The Journey Home
Keith Jarrett(p,perc), Jan Garbarek(ts,ss), Palle Danielsson(b), Jon Christensen(ds)