Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Bill Evans Trio on Riverside Records:モノラル盤の蒐集

 かなり強度なビル・エヴァンス狂いになってしまった。続く出張の合間に金沢には「洗濯」で戻っている。

 そんな僅かな時間もターン・テーブルの上に彼のLPレコードを置いて聴いている。あの音の煌めきはなんだろうか。

 「***を聴け」の著者は、「かっこいいフレーズを矢継ぎ早に放射」がビル・エヴァンスの本質だと断じているが、そうだろうか。勿論、それが大きな魅力の一つだと思う。だけどボクは、ピアノの響きそのものが異様な魅力(魔力に近い)を帯びているのだと思っている。音の放つオウラのようなものが、違う。

 だから録音状態が良好な1970年代のFantasyでのアルバムは、彼のピアノの魅力を余すことなく楽しむことができる。Riverside時代の録音は、かつては再生状態が悪く、そのように感じたことはなかった。しかし先日入手した幾つかのモノラル盤を聴いて、Fantasy時代と同じ素晴らしい音世界が詰まっていることを知った。

 そんな訳でNew Jazz Conceptionsがsecond press(Riverside倒産前のプレスだけど)を除き、Riverside時代のBill Evans Trioをオリジナル・モノラル・プレスで入手することにした。ラファロとのトリオ4枚はPortrait in Jazzしか持っていなかったのだけど、店買いで目処をつけた。今週中には出そろう。良い店との出会いは重要(あたりまえだけど)。先日入手したDebbyでは、盤から薫り立つような、古のVillage Vanguardの空気。食器やグラスの音がざわめく中でのピアノとベースの会話が眼前に広がった。

 昨年7月に四日市でふらりと入ったレコード屋で目覚め、金沢のレコード市からダッシュしはじめたレコード蒐集だけど、最終的にこのあたりに落ち着くことになったようだ。あとは、この時期のモンク、ドルフィー、マイルス。時空を超えて、死者たちと戯れている感覚。