Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Phil Woods: Alive and well in Paris (1968) アルト・サックスはあまり聴かないと云いつつも


  アルト・サックスはあまり聴かないと云いつつも、よく考えるとドルフィーだの、エリック・クロスだの、聴かなくもないことに気がついた。それと、何となく60年代末、つまり大好きな70年代の入り口のジャズをここのところ取り上げている。そんな訳で、今日の1枚はフィル・ウッズのヨーロピアン・リズム・マシーン。ウッズは典型的なバッパーだと思うのだけど、この60年代末のヨーロピアン・リズム・マシーンものは、70年代のジャズの空気をたっぷり孕んだ、緊迫感あふれる演奏。ドルフィーのように、点景から全体の音世界を描き出すようなイメエジではなくて、音のスピードで強いドライヴ感を与えるような感じ。疾走する流れ、のようなものが伝わる。後年、ウッズと共演するリッチー・コールのような音の軽さ(軽薄さの手前)故の早いフレーズではなく、畳み込むような音になにか必然性のようなものを感じさせ、説得力がある。後ろのリズム・セクションも粘着性はなくて、時折グルンツの美音を流しながらも、タイトにドライヴし続ける。ドルフィーのラスト・デイトのリズム・セクションもいいし、これもいい。とても現代的な音で40年を超える時間を感じさせない。

 このヨーロピアン・リズム・マシーンにはライヴ演奏のアルバムもあるのだけど、これは早すぎて聴くのが辛い。強烈なスピード演奏。なんか生半可なフリー・ジャズよりは「音楽は爆発だ」のような岡本太郎的演奏で、なかなか凄いもの。もっとも聴きたいとは思わないのだけど。

 

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Phil Woods: Alive and well in Paris (1968)
   1. And when we are young
   2. Alive and well
   3. Freedom jazz dance
   4. Stolen moments
   5. Doxy
Phil Woods(as), George Gruntz(p), Henri Texier(b), Daniel Humair(ds)