Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Choro Club: 武満徹ソングブック(2011) 冬の夜に独り聴く昭和は儚く美しい

Choro Club: 武満徹ソングブック(2011, SONG X)
    1.翼(編曲:秋岡欧)
    2.めぐり逢い(作詞:荒木一郎/編曲:笹子重治)歌:アン・サリー
    3.うたうだけ(作詞:谷川俊太郎/編曲:秋岡欧) 歌:沢知恵
    4.明日ハ晴レカナ、曇リカナ(作詞:武満 徹/編曲:沢田穣治)歌:おおたか静流
    5.島へ(作詞:井沢満/編曲:笹子重治)歌:おおはた雄一
    6.恋のかくれんぼ(作詞:谷川俊太郎/編曲:沢田穣治)歌:tamamix
    7.小さな空 (編曲:秋岡欧)
    8.見えないこども(作詞:谷川俊太郎/編曲:笹子重治)歌:松平敬
    9.ワルツ〜他人の顔(作詞:岩淵達治/編曲:沢田穣治)歌:松田美緒
   10.死んだ男の残したものは(作詞:谷川俊太郎/編曲:沢田穣治)歌:アン・サリー
   11.三月のうた(作詞:谷川 俊太郎/編曲:沢田穣治)歌:おおたか静流
   12.燃える秋(作詞:五木寛之/英詞:Ella Louise Rutledge&Kiristi Kaldo/編曲:沢田穣治)歌:沢知恵
   13.翼(作詞:武満徹/編曲:秋岡欧)歌:松田美緒
   14.MI YO TA(作詞:谷川俊太郎/編曲:ショーロクラブ )歌 :おおたか静流、沢 知恵、 アン・サリー
   15.MI YO TA(編曲:秋岡欧)
作曲:武満徹Choro Club:笹子重治(g)秋岡欧(バンドリン)沢田穣治(コントラバス

 今日は昼過ぎから雪が降り始めた。気温が下がり続け、夜半前にクルマのドアが凍っていた。寒々とした集合住宅のポストにCDが届いていた。先日、武満徹ピアノ曲を探していたときに、こんなアルバムが出ていることを知った。ブラジル系の軽音楽ってイメージのショーロ・クラブ武満徹。イメエジが合わない。好奇心で注文した。あと最近クルマのなかで聴いているアン・サリーも入っているし。

 武満徹をはじめとする現代音楽家の多くは、映画音楽やテレビの挿入歌などの商業的な仕事をしっかりとしてるのだ。このアルバムはそんな曲を集めたもの。ボクは「商業的」というコトバを使ったけど、決して否定的な意味では使っていない。聴かれてナンボの音楽なのだから。

 美しい旋律が続き、くっきりとした輪郭のある詩が唄われる。日本のことばが綺麗になぞられていく。ゆっくりとした曲が多い。神奈川から金澤に移ったときに感じた時間感覚のスリップと同じような感じ。昔の記憶。

 確かに昔みた映画やテレビから流れる音楽はこんな感じの曲が多かったような記憶、が蘇ってくる。聴きながら戦後と呼ばれた時代に引き戻される感覚がある。だから日付が変わってから聴き始めたのに止められない。時間をゆっくりとゆっくりと遡行していく映像的な記憶。

 全く予期せず再び出会ってしまった。冬の夜に独り聴く昭和は儚く美しい。

 こんなオトを聴いて床に入る夜はどんな夢を見るのだろうか。