Kanazawa Jazz Days

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ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

清水靖晃:ADUNA(1989) セネガル語と日本語がごく自然に飛び交う不思議な音空間


清水靖晃:ADUNA(1989,Victor)
 1.           Lebon lipon          
 2.           Come tomorrow          
 3.           Aduna        
 4.           Oh! Yvonne        
 5.           Mama Rococo          
 6.           Washing brain machine          
 7.           Tamare tamare          
 8.           The first dog          
 9.           Fool on the hill          
10.           Day O
清水靖晃(ts,key), 清水三恵子(vo)ワジス・ディオップ(g,vo), アユブ・オガダ(vo), ギャビン・ハリソン(ds),  コリン・ボードレイ(b),ジャッコ・M・ジャクスツィク(g),エビィ(g)
情報は清水靖晃のサイトから、試聴もできます。
http://www.yasuaki-shimizu.com/jp/recordings/solo/detail07.html

ボクはいま、ながいながい帰途。まだ金澤まで随分と時間が必要。幸いアリゾナの仕事では昔からの知己がいて、成田までは一緒なので、ラウンジで時間を過ごすことができ助かった。金澤に引越してからJALからANAに変えたので、あらゆる特典がフイになってしまったのだ。

そんな帰途の徒然、端布のような時間はぼんやり気になるブログを読んでいる。すっかり雑誌を読まなくなるワケだ。そこで気になる記事をみつけた:
http://undecuplet.wordpress.com/2011/01/15/yasuaki-shimizu-saravah/
清水靖晃さんのライヴ。こんなライヴを聴いてみたいなあ。ボクのなかでは、橋本一子さんとかと同じような脳内ディレクトリに収まっている。

ボクは清水靖晃さんの特に熱心なファンという訳でもないのだけど、時折聴くとそれなりに気持ちの良いオトを吸い込む事ができる。だから忘れない程度に聴いている。

サキソフォネッツの意図的な甘いサックスの合奏も好きだし、特に90年前後に出していたエスニック色の強いアルバムも大好き。ADUNAはそんな一枚。

ADUNA(1989年)はセネガルの奏者との合作で、セネガル語と日本語がごく自然に飛び交う不思議な音空間をつくっている。二曲目のCome tomorrow ではセネガル語の男声ではじまって、そのあと清水三恵子の

アオ・アカ・ムラサキ・ミドリ色
目にあまる 君の 蜃気楼
アカ・アオ・ミドリ・ムラサキ色
追い風に 追い越され

と続く不思議・不思議。気がついたら,もう20年もたったアルバムなのだけど、ちっとも古びた感じがない。

当時、Bill Laswellのプロデュースとかで、アフリカ方面の奏者が紹介されたり、ちょっとアフリカ音楽への注目が高まっていたような時期。西武球場サザンオールスターズの前座にトウレクンダが出たり、とか。もっともBill Laswellが自身のアルバムでアフリカの音を入れても、あの冷たい無機質の音空間の彩りにしかなっていないような気がした。だから、あまり面白くないのだけど。

このアルバムでは、清水靖晃の音世界とアフリカの音世界がコラージュされていて、絶妙に自然な仕上がりになっている。なんとも艶やかで粋なアルバム。少しヘンな音が好きなヒト向きです、ボクのような。