Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Steve Kuhn: Watch What Happens! (1968) ディスクユニオンの廉価餌箱のなかから持ち帰った


Steve Kuhn "Watch What Happens!" (MPS)
1. Watch What Happens 2. Silver 3. Lament Once We Loved 4. Tom Jones 5. Windows of the World Here I Am
6. I Fall in Love Too Easily 7. Ad Infinitum
Steve Kuhn(p), Palle Danielsson(b)、Jon Christensen(ds)
1968年

これは横浜のディスクユニオンでいつだったか中古棚で300円くらいで買った1枚.この2年くらいのCD/LPの購入平均単価は確実に500円を切ってい る.あまり金遣いは変わらないから,枚数が随分増えたように思う.こんな廉価餌箱あさりの買い方をしているときに手にするピアノ弾きはSteve Kuhn, Denny Zeitlin, Stanley Cowell, George Cablesなどなど.(わかるでしょ?)

もうひとつの目線は勿論レーベル.当時の独MPSの録音はとても綺麗で,The singers unlimittedやOscar Petersonの一連のLPですっかり魅入られている.だから廉価餌箱で,MPSのSteve Kuhnをみつければ,ささやかに幸せな気持ちが得られるのだ.これってリアルな店舗じゃないと体験できない.だからAmazonでの購入は今でも最小限にして,新譜の在庫が減り続けている(弱り気味にみえる)ディスクユニオンで買うようにしている.

ボクはSteve Kuhnのような感じのピアノ弾き,歴史の1ページを飾るわけでもないけど案外気になる音を出している,が好きで忘れたころにポロッとCDを買ったりしている.Discographyもチェックしたことがないし,楽歴も知らない.でも昔の演奏はとても気になる.

このWatch What Happens!のBassとDrumsはその後のECMなどで良く聞くことができる(Keith JarrettのEuropean Quartetなど)安心のplayer.この時期の独MPS盤は独特の音場があって,ピアノが乾いた木の響きと云った趣で期待とおり.KuhnのピアノはECMのように耽美的な色濃すぎず,割とまっすぐな演奏なのだが,でも十分に耽美的な香が漂ってくる.それにしても熱くならないヨーロッパ人のBassとdrumsとの相性はとてもいいなあ.

最後の曲はCarla Bleyの"Ad Infinitum".Art FarmerのSing me softly of the Blues(ブルースをそっと歌って)でKuhnも演奏していたもの.Carla Bleyはちょっと怖い感じだけど,曲はとても美しい.CDを入れているiTunesの嬉しいことは,いろいろなAd Infinitumを並べて聞けること.KuhnのCDが終わったあとは, Art Farmer, Phil WoodsそしてCarlaとSteve Swallowのduoを続けて聴く.このduoでは意表をついて主旋律をSteve Swallowのbassが弾いて,Carlaが後ろにまわる.これがまたきれいだ.なんかJazzのツボにうまくはまった.