Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Jazz会#4:山下洋輔をおさらいしてから,ECMという音世界---眼でも聴くジャズ


知人と呑んでジャズを聴く会のメニュー.#1〜#3までは自宅で呑み喰い聴きであったが,今回は金沢犀川南部初進出の浅野川周辺住民も参加したので,イタリアンビストロ”ラヴィータ”で,美味しく頂いてからのジャズ会となった.
今回は,先週末に金沢駅ヨコの音楽堂で聴いた山下洋輔のおさらいで軽くはじめて,40周年を超えたECMレコードを聴くメ ニュー.実は30年前にはじめて買ったジャズレコードがECMレーベル,Keith Jarrettだったりする私.だからテーマは「山下洋輔をおさらいしてから,ECMという音世界---眼でも聴くジャズ」.ジャケットが綺麗なレーベル で,「Windfall Light: The Visual Language of ECM」を見ながら呑むのだ.




A.出席者の予習課題
ECMレコードとは:
Manfred Eicherにより1969年にドイツのミュンヘンで設立.40年を超える. ジャズの熱狂的な世界からは離れ耽美的な音作りで独特の世界を築く.

ECMレコードのホームページ(眼でも聴くジャズ,を感じてください):
http://www.ecmrecords.com/Startseite/startseite.php

Manfred Eicherとは :
http://www.ecmrecords.com/About_ECM/Founder/index.php?mainrubchooser=1&rubchooser=104

Manfred Eicherの米国での対談 :
http://fora.tv/2009/11/19/Jazz_A_Conversation_with_Manfred_Eicher

Wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/ECM%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89


あと山下洋輔のことも少し

1969年バリケード封鎖中の早稲田大学内でのコンサート のTVドキュメンタリー(田原総一朗プロデューサ)あり.その後,彼らの自主制作1stアルバム「ダンシング古事記」(大駱駝艦麿赤兒制作)になっている.若いよね.


B.ジャズ会#4メニュー
1.山下洋輔の余韻を少々
(1)浅川マキ「ONE」(1980)
ピアノが山下洋輔でとてもしっとりしてる.70年代に完成した和ジャズの世界

(2)山下洋輔「Standards」(1985)
ソロは案外,音の洪水じゃない

(3)国仲勝男「暖流」(1979)
国仲勝男(b),山下洋輔(p)
70年代という時代の音はFender Rhodes,山下洋輔もすなる

(4)武田和命「Gentle November」(1979)
武田和命(ts),山下洋輔(p), 国仲勝男(b), 森山威男(ds)
バラードの滋味深し

(5)山下洋輔「Chiasma」(1975)
山下洋輔(p), 坂田明(as),森山威男(ds)
山下洋輔トリオ黄金時代.ドイツのライブ.芸大出の森山威男は正確無比に熱くなる.先日のコンサートもこれくらいのパーカッションが欲しい,と ずっと考えていた.

2. ECMを耳で聴き,眼でも聴く.まずはLPから
(1)Chick Corea(p) & Gary Burton(vib)
[LP] In Concert, Zurich, October 28, 1979
ただただ広がる音の奔流


(2)Pat Metheny
[LP] Offramp (1982)
Pat Metheny(g), Lyle Mays(p), Steve Rodby(b), Nana Vasconcelos(perc), Dan Gottlieb(ds)
アメリカ白人がみる浅い眠りのなかの夢



(3)Keith Jarrett(p)
[LP] The Köln Concert (1975)
Keith Jarrett(p)
ECMといえば,コレ.ボクが最初に買ったLP



(4)Keith Jarrett
[LP] Eye of the heart (1976)
Keith Jarrett (ss, p, ds), Dewey Redman (ts), Charlie Haden (b), Paul Motian (ds)
欧州の街角を写したジャケット写真が眩しかった(キースの写真).自分が欧州に入ったあの日の夕暮れは忘れない.



(5) John Surman
[LP] Such winters of memory (1983)
John Surman(Bs, Ss, Bcl, Recorder, P, Synth, Voice) , Karin Krog(Voice, Synth, Per), Pierre Favre(Ds)
sax,vocal,dsの変則トリオだが,北の大気を感じさせる.
 


3.ECMを彩るベーシスト
(1)Arild Andersen
Clouds In My Head(1975)
Arild Andersen (b), Jon Balke (p), Knut Riisnaes (ts, ss, fl), Pål Thowsen (ds)
北欧の空気がいっぱい詰まった音.30年以上前の今日的なジャズ



(2)Eberhard Weber
Silent Feet(1978)
Eberhard Weber(double-b) Rainer Brüninghaus(p, synth) Charlie Mariano(ss,fl) John Marshall(ds)
エフェクタのトーンがとても特徴的.浅いが麻薬的な引きがある



(3)Miloslav Vitous
Universal Syncopations (2003)
Miroslav Vitous(b), John McLaughlin(g), Jack DeJohnette(ds)
チェコの亡命ベーシスト(じゃないかなあ).巧い!



(4)Dave Holland
Triplicate(2000)
Dave Holland(b), Steve Coleman(ss), Jack DeJohnette(ds)
マイルスバンドで名をはせ,イギリスのトップベーシストだけど欧州の香は薄い.



(5)Charlie Haden
[LP]Magico(1979)
Charlie Haden(b), Jan Garbarek(ts), Egberto Gismonti(g)
サックスがややあかんが,弦がとてもいい.



4.あとは徒然なるがままに
(1)Paul Bley
Open to love(1972)
Paul Bley(p) solo
ジャズでエロといえば,このヒト.当たり外れの大きさもこのヒト
(エロで形容されること多し.Gary Peacockとの夫婦組替えが有名)



(2)Carla Bley (おお怖い!):ECM傘下のレーベルWATTはCarlaのレーベル

Are we there yet?(1998)
Carla Bley(p), Steve Swallow (b)
Paul Bley(p)のモト妻,Gary Peacockとも別れ,今はこの人がパートナー.
実はとても好きな感じのピアノ



他のアルバムだけど



(3) Jan Garbarek
Dresden (2009)
Rainer Bruninghaus(p, Key), Yuri Daniel(b), Manu Katche(ds)
これはボクのSan Diegoの友人(Carla Bleyファンつながり,IBM事務所にポスター貼ってあるのをみて笑って友人に)がやっているラジオ番組(FM,インターネット)で放送.大好きなミル トンナシメントの「魚たちの奇跡」を素敵にアレンジしている.



(4)Chick Corea
solo improvisation(1971)
Piano Improvisations Vol. 1
Chick Corea(p) solo
この時期のChickが一番光っている.



(5)Ralph Towner
Time line (2006)
Ralph Towner(g) solo
オレゴンの人.辺境の音楽.



(6)最後はKeith Jarrettメドレー
My song (1978)
Keith Jarrett(p), Jan Garbarek (ts), Palle Danielsson (b), Jon Christensen (ds)
The Carnegie Hall Concert(2006)
My songを二つ.彼が老いたように,ボクも老いている30年近い時の流れ



Paris concert (1988)
Keith Jarrett(p) solo
こんな瞬間があるから,引きつけられてやまない.



Jasmine(2010)
Keith Jarrett(p) ,Charlie Haden(b)
30年振りのとても静かな語らい.ケレン味のなさに多くの人は意外と感じた.静かにジャズ会を終わりましょう.