Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

Blossom Dearie: 桜満開の金沢で聴く秘めやかなcuteな声を


Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (Verve)
    1. Tea for Two  
    2. Surrey With the Fringe on Top   
    3. Moonlight Saving Time
    4. It Amazes Me   
    5. If I Were a Bell
    6. We're Together   
    7. Teach Me Tonight
    8. Once upon a Summertime
    9. Down With Love
  10. Manhattan
  11. Doop-Doo-De-Doop (A Doodlin' Song)
  12. Love Is Here to Stay
Blossom Dearie(p,vo), Mundell Lowe(g), Ray Brown (b), Ed Thigpen(ds)
1958年録音


桜満開の金沢で今朝聴くLPを考えていたのだけど,Blossom Dearieがいいかな,と思った.3つ理由がある.(1)名前がBlossom !,(2)僕の頭の中で桜色の記憶領域には彼女の声が鎮座していること,(3)2009年2月7日に82歳で亡くなったときの感覚が”桜散る”だったこと.
Blossom Dearie (April 28, 1924 – February 7, 2009)

僕はヴォーカルはちょっと苦手なんだけどBlossom Dearieは別なのだ.密やかなるcuteな歌声に魅了された.どこかに変態っぽいジャズファンに好まれる,って書い てあった記憶があるが本当だろうか.僕は普通のジャズファンの積もりですが.僕だけじゃなくて,ジャズ聴き始めのKさんもストライクだったようだったのだけど...亡くなったときのニュースタイトルが, The Girish Voice of Blossom Dearie.girishってはじめて聞くけど,本当にgirishなのね.それにピアノも巧く弾き語りが絶妙.気持ちのホックを緩めて,ゆったりするための入口を作ってくれるのだ.このアルバムの最初がTea for twoだし.

Amazonで試聴できます:
http://www.amazon.com/Once-Upon-Summertime-Blossom-Dearie/dp/B0000046OL/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=music&qid=1270676460&sr=8-4

実はBlossomはvocalアルバムだけでなく,ピアニストとしてのリーダーアルバム(Blossom dearie plays "April in Paris", 1955, Barclay)がある.ジャケットが素敵なのでつい買ったのだが,まさかvocalなし,とは思わなかった.旦那(だったと思う)fluteのBobby Jasperとの共演.ジャズ的に特に印象はないのだけど,粋な欧風ジャズアルバムで楽しい.Old devil moon (大好きな曲)ではじまるし.パリでの録音なので,英国生まれのBlossomが渡米する前の録音か?
      
Blossom dearie plays "April in Paris" (Barclay)

Blossomは亡くなる前,2006年くらいまで唄っていたそうで,cuteな声は終生保つ”かわいいお婆さん”だったとのこと.僕の前の職場で好き者がマンハッタンまで聴きに行っていた.半世紀の年下ファン!
   
そんな”その後のBlossom”のお話と粋でcuteな唄声が楽しめるInternet archiveがstreamで聴けます.米NPRという放送局がやっているピアニストMarian McPartland(1918年生まれでご存命)のPiano Jazzという番組に招かれたもので1985年の収録.お話も何となく楽しいし(名前の由来,Blossomが本名でIrish nameという話からはじまります),リラックスした唄も楽しい.ゆっくり聴いてみてください.
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=100436121
Shadowing you と唄う声で本当にキュンときます.会話もね.じわっと,亡くなったことが寂しくなります.


さて今夜は夜桜に行くぞ!