Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

vintage vinyl

Archie Shepp: Four For Trane (1964 )フリージャズも歴史の点景として

多分、すごく安かったのだと思う。初期のプレスでRVG刻印だけど。買って、そのまま忘れていた。少し仕事が落ち着いたので、散乱しているレコードを片付けていたら、見つけた。という訳で猛暑の今、如何にも暑苦しい筈の、このアルバムを聴いてみた。 あまり…

Cecil Taylor: The World Of Cecil Taylor(1960) 現代音楽的といっても

初期テイラーシリーズ。ソニーの日本盤を入手した後、Candidのモノラル原盤を入手、何と2000円以下ってどういうこと? 音質的にはソニー盤で十分だけど、驚いた。 やはり刻み続けるビュエル・ネイドリンガーとデニス・チャールズの上で弾く現代音楽的無調の…

Cecil Taylor: Hard Driving Jazz (1958) テイラーはテイラーだけど

まだ暫く「初期テイラー祭り」。 これは、一旦テイラーのアルバムとして発売後、コルトレーン名義「Coltrane time」となったアルバム。このアルバムでのcreditは'blue train'と覆面サックス奏者、ミエミエだけど。契約問題か。 自分のアルバムを他人名義に変…

Duke Ellington: Money Jungle(1962) アヴァンギャルドな空気に満ちて

United Artists(UA)のアルバムは録音が良くない、と思っていた。40年前のキングレコードの再発盤を聴いて、その籠もったような音質に苛立った。同じ再発盤でもBlue Note, Riverside, Prestigeとは随分違うものだ、と思っていた・ それが間違いだと気がついた…

Don Friedman: Circle Waltz (1962) リラックス、リラックス

久々にリヴァーサイドの人気盤を原盤で入手。意外と手軽な価格。レコード価格が落ち着いてきたように思う。実はRLP番号なのでモノラルと勘違い。最初はモノ針で聴いてしまった、危ない危ない。ステレオ盤。 昔買った日本盤と比べると、やはり高域のキレが違…

LPレコードの金がかからず効果的な洗浄(絞った濡れタオルで磨く)

レコードのクリーニングは悩ましい。普通にベルベットの湿式クリーナーで埃をとっても、なんだか静電気を喚起し、何やっているのだか、分からないことが多い。 それと同時に、購入したレコードの音が死んでいる場合、があって、奏者と聴者の間に何重か薄膜が…

Naná Vasconcelos, Nelson Angelo, Novelli (1975) サハラ以南のアフリカの匂い

ボクの世代のジャズ・ファンの多くが(多分)そうであるように、パット・メセニー・グループ(PMG)での存在感で、ナナ・ヴァスコンセロスを知った。1980年代の中頃から1990年頃じゃないだろうか。ウェイン・ショーターのを通じ、ミルトン・ナシメントを知った…

SaravahのNana Vasconcelosが届いた

最近、Saravah本を読んだが、面白い。あの手の本がイケないのは、欲しいレコードが増えること。SaravahのヴァスコンセロスはCDで持っていたのだけど、レコードが欲しくなった。やれやれ。 仕事なんかしないで、雨の日はレコードを聴いて、本を読んでいたいの…

The Ray Bryant: Little Susie (1960) 米コロンビア盤の良さ

以下の記事を読んで、すぐ欲しくなった。米コロンビアの古レコードは概して音は良好、マイルスとかの人気盤を除くと安価。メジャー・レーベルなりの良さ、がある。だから、ルネ氏の記事を読んで、すぐ探したのだ。やはり、昔の新譜のレコードくらいの値段で…

Thelonious Monk: Piano Solo (1954) 10インチ盤のLPレコード

昨夜、cowry coffeeにて、大音量で鳴らしてみた。やはり良い。深い打鍵の音が深い満足を与える。明らかに、昔に買った日本盤(徳間音工)と音の質が違いすぎる。確かにモンクのピアノの音がリアルに記録されているのだ。 古レコードに固執する必要はないよな…

Paul Bley (1954) 聴いていて愛着がわいてきた

先日のディスクユニオンでの買い物。 1954年発売のオリジナル。モノラルカートリッジで鳴らすと、素直な、音圧の高いピアノが鳴る。とても楽しめる。解体的交感の1/3程度の価格。多分、CPは遙かに良い。帰ってから、何回も聴いている。 未だコールマンも登場…

Thelonious Monk: Criss-Cross (1963) 矛盾に満ちた

モンクの音楽は矛盾に満ちている。ゴツゴツとふらつくようなスムーズでない運指から、とてもなくスムーズなビートのようなものが溢れ出る。ミクロにみると調性を外したような変な音から、マクロには弾むような旋律が紡ぎ出される。その奇妙な感覚、が彼の味…

Thelonious Monk: It's Monk's Time (1964) モンクのピアノが最大限映えるように

連休中にコロンビア時代のモンクを聴こうと、棚から取り出した。 結局、多事ににかまけ、聴いたのはコレ一枚。 ジャズを聴きはじめたとき、ディスクガイドを幾つか読んだが、モンクで紹介されるのは1960年頃まで。Riversideが中心じゃなかろうか。どのアルバ…

Columbia時代のThelonious Monk(1962–1968) ちょっと整理

Columbia盤は、ヴァン・ゲルダー録音のBlue NoteやPrestige、あるいはロイ・デュナン録音のContemporaryのようなある種の「ジャズレコードとしての神話」はないが、総じて録音は良く、はっとするようなモノが多い。マイルスのアルバムを並べて聴くと、Blue N…

Walter Norris: The Trio (1961) 流麗なのだけど

先日入手した、2000円ちょっとのRiversideのMono盤。ウォルター・ノリスははじめて聴く。実は未聴レコードの山のなかに、ペゲとのデュオ(Enja)があって、これを書きながら聴いている。 RiversideのMono盤、エヴァンスがそうであるように、ピアノの美しさと…

Gary Burton: Something's Coming! (1963) ジム・ホールが作る点景のようなビートに

これも先日買ったレコード。ECM以前のバートン、いやECMも含めて、玉石入り乱れている感はある。ちょっと考えすぎると駄目な人じゃないかなあ、と思う。ジャズ・ロック的なものが、イケていないものが多い、と思う。自身のヴァイブと合わない、のだ。 そんな…

The Eric Dolphy Memorial Album (1964) モノラル盤の音圧

このレコードは昔、日本盤で入手。圧巻のリチャード・デイヴィスとのデュオ、若きウッデイ・ショウとドルフィーの共演、そんな記憶が残っていた。そのショウとの共演も、まああまり好きな曲でないし、アルバムの統一感はないし、まあB面のデュオを聴くための…

The Trio Featuring Hank Jones, Wendell Marshall And Kenny Clarke (1956)実は好きな奏者

この記事を読んで、何となく気になっていたレコード。ハンク・ジョーンズについて書いたことなかったけど、実は好きな奏者。 先日のDUでようやく入手。2000円前後だったかなあ、オリジナル盤が。レコードのセドリ師が成り立つ、のじゃないかね。こんなアルバ…

Thelonious Monk Plays Duke Ellington (1955) RVGの刻印

このアルバムでは、Blue Noteでのデフォルメしたような、かなり味付けの濃い録音ではなく、ビル・エヴァンスのアルバムと同じように、比較的、透明度が良好な、バランスの良い録音。あからさまなイコライズはされていなくて、ピアノも自然に響いている。モン…

Andrew Hill: Black Fire (1963) 良質なジャズアルバムとして捉えきれない感覚

このレコードはジャズを聴きはじめて1年くらいで購入。10代のお仕舞い。当時のキング盤。いわいる名盤だったから。その後、RVG刻印のあるリバティ盤、そしてこのNY盤、合計3枚持っている。「ブルーノートの音」に惹かれた時期があって、いや今も決して嫌い…

Chico Hamilton Quintet In Hi-Fi (1954-56) ジム・ホールに意識を向けると

ゆるゆるとドルフィーのレコードを集めている。所謂名盤はそこそこ集めたので、チコ・ハミルトン時代が気になっている。というわけでレコード棚を覗くと、あまり出ているようでもない。代わりにバディ・コレットが入っているオリジナルか初期のプレスが「安…

Joe Henderson: Mode For Joe (1966) 好きな感じなのだけど

今朝のトニー・ウィリアムスが何か「不完全燃焼」で、1970年代に彼が不適応だったのか、彼の1970年代の音にボクが不適応なのか、よく分からない。でも彼は1960年代のヒトなんだよな、って思いながら、同時期のドラマー、ジョー・チェンバースを思い出した。…

Roy Haynes: Cracklin' (1963) 最初の数音で

最初の数音で囚われるような感覚になるレコードは誰にもあるだろう。ボクにも何枚かあるが、これはその1枚。アーヴィンの最初の数音、でがっちり取り込まれた。そのあとのマシューズの突き上げるようなソロ、どっちも世に言う名演か疑わしいし、じっくり聴…

Thelonious Monk: Solo Monk (1965) レコードで聴く

以前投稿したCDでのcreditを見ると、レコードと随分違う。CDでの収録時間に余裕があるので、随分と追加されている。 今宵はColumbia 2EYE、ステレオ盤を聴いている。各種ガイド本ではRiverside盤を中心に紹介されているモンクなのだけど、Columbia盤はさすが…

Sonny Rollins: The Bridge (1962) Bob Cranshawの訃報・オリジナル盤

レコード棚を整理していたら、オリジナル盤が出てきた。全く記憶がなかった。ジャケットがボロボロなので、多分、とても安価に入手したような気がする。聴いてみたが、日本盤と際だった差はないように思った。米RCA盤も割と柔らかな音。クセがない。クセがな…

Earl Hines: Fatha (1965) ANA国際線のイーグル後藤セレクション

先月のANA国際線のイーグル後藤セレクション。新しいのから古典まで幅広い。そういうときは、とにかく知らない奏者、知らないアルバムを聴いて、面白いことを見つけようと思っている。 そういいながらも、先日のベトナム・タイへの出張は出発前から体調は芳…

David Oistrakh, Sviatoslav Richter: Franck/ Sonata For Violin And Piano In A Major, Brahms/Sonata No.3 In D Minor (1968) メロディアの美音

昨年、札幌で入手した旧ソ連のメロディア盤。 この時代のメロディアのレコードに共通する美音。ブルーノートの圧縮されたようなイコライズと対極の、柔らかで鋭いピアノや弦の音が美しい。 その後、東欧・ロシアのsellerから気になるレコードを購入。全般的…

Grigory Sokolov: Suite From "Petrouchka" Ballet (1974) レコードで聴く美音は

以前からソコロフのペトルーシュカは気になっていた。CDで聴くと、濁りのない、粒立ったピアノの美音。メロディアでの吹き込み。 昨日、ロシアのsellerからのレコードが届いた。ペラペラのジャケット。レコードで聴くソコロフの音は、音の美しさ以上に、打鍵…

Paul Bley: Ramblin' (1966) 美しいメカニカルな仕組みを見ているような、気味の良さ

もう1枚、1966年のポール・ブレイ。ローマで録音された仏盤。Closerはカーラ・ブレイの曲主体なのだけど、このアルバムはアネット・ピーコックの曲主体。 そういえば、の、ブレイ・ピーコックの夫婦間swapって、いつだったのだろうか、と気になった、が分か…

Paul Bley: Closer (1966) ECMのことを考えながら

昨日届いたポール・ブレイのESP盤。カーラ・ブレイの曲が中心。あとポール、アネット・ピーコック、オーネット・コールマンと役者が揃っている。まさに、そのような空気の中からECMが生まれたんだよなあ、と思う。ECM設立の僅か3年前。 初期のECMのアルバム…