Kanazawa Jazz Days

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Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

(ECM1085) Keith Jarrett: The Survivors' Suite (1976) 存在したことがない音への強烈な喪失感

抑制的な演奏が実に美しい。いや、それはキースだけでなく、ヘイデンもモチアンもレッドマンも。譜面に書かれている(に違いない)旋律を辿るだけで、咆吼しない。その強い抑制が、溜息が出るような美しさを誘っている。キワモノすれすれになりがちな、キー…

KEITH JARRETT: Solo Live in VERMONT (1977) かつてレーザーディスクで持っていたソロ

1977年のバーモントでのソロ。レーザーディスクで持っていて、昔は本当に良く見た。バーモントの湖沼の傍ら、季節は晩夏から初秋ではないか。心地よい大気が画面から流れ出る。夕刻のまだ明るい時間からはじまった演奏会は次第に夕闇のなかに沈んでいく。 キ…

Airto Moreira: Free (1972) キース・ジャレットとジョージ・ベンソンの共演

これも、先日のお茶の水での購入盤。日本盤だけど500円くらいだったので、迷わず購入。ヴァン・ゲルダー録音だし、少し米盤待ちにしようか、迷ったけど。 このアルバムは1980年頃から気になっていたので、36年越しの迷い、にフタをした。珍盤でも名盤でもな…

(ECM1401) Keith Jarrett: Paris Concert (1988) 宗教曲かと思えるような美しい旋律

最近思うことは、キース・ジャレットは加齢とともにピアノを美しく鳴らすようになっていく、と思う。Facing youやKoeln concertは生硬な印象を受ける。だから、このレコード、ケルンから10年以上後、ではピアノの響きがとても美しい。レコードへの拘り、偏愛…

Keith Jarrett: The Mourning Of A Star (1971) 時の移ろい、重ねる齢

時の移ろい、重ねる齢、を感じること多し。しかし、それを否定的に感じるのではなく、とても面白いことだと思っている。 同じ本や、同じレコードであっても、30年を隔てれば、全く違う自分が接する訳で、そこにその時の移ろい、重ねる齢、の在り方を知って、…

Keith Jarrett: Fort Yawuh (1973) 奇妙な味の系譜

ジャズを聴く耳が旋回している、ような感覚。先日、Evan Parkerを聴いて、何かの「スイッチ」が入って、improvised musicが平気に聴けるようになった、30年振りに。という訳で、昔合わなかった音を聴いてみよう、と思った次第。 インパルス時代のキース・ジ…

(ECM1070) Keith Jarrett: Arbour Zena (1975) 今になって聴くと

1979年か1980年に購入して1度聴いて、それっきり。まともに対峙していない。キースの「色物」のような扱いで放置していた。当時は、ストリングスも苦手で、さらにジャズの匂いの強いものを求めていったから。最後にはキースのアルバムそのものを聴かなくな…

(ECM1069) Kenny Wheeler: Gnu High (1975) ECMの芯のような

ボクが感じる、ECMの芯のような、そんなアルバムではなかろうか。それも1970年代の。そして次第に希薄になっていくように感じる米国のジャズの匂い。キースのトリオや、モチアン、ブレイ、キューン、そんな米国の奏者達がECMに活躍の場を得て、ある種の「抑…

Keith JarrettのYoutube映像・音源

昨夜は仕事が立て込み、仕事場を出たのが2時過ぎ。深夜もやっている昔の近所のバーが真っ暗になっているのを横目で見て帰宅。 待ち時間が随分長かったので、youtubeをつらつらみていて驚いた。それで、記録のつもりで。 基本的にはyoutubeの映像・音源につ…

(ECM 1050) Jan Garbarek, Keith Jarrett: Belonging (1974) beyond freeの形

ECMのLPレコードの蒐集に意識が向いてから1年半くらいだろうか。その聴いた記録を残そうと思って、もうすぐ1年。ようやく50枚をアップ。ボクにしては根気が続いている。 このアルバムはキース・ジャレットのアルバムとして長く意識していたのだけど、改め…

(ECM1049) Keith Jarrett /Jan Garbarek: Luminessence (1974) ガルバレクのwith strings

1974年の5月から6月のニューヨーク録音シリーズの前に吹き込まれたアルバム。キースは作曲だけで、ピアノを弾いていないので注意! 喰わず嫌い。どうもキース関連の創作音楽っぽいのは苦手。フォークもどき、クラシックもどきのようで、うーんと首を傾げて…

(ECM1017) Keith Jarrett: Facing You (1971) オリジナル盤の音

どうもECMの場合でもオリジナル盤と後年のプレスで若干音が違う。チックのA.R.C.やソロで気がついた。後年のプレスはやや硬質な感じで、ピアノの金属的な響きが強くなっているように思える。微妙なのだけど、気になる。明らかに後年のプレスの音は、気に入ら…

(ECM 1035-37) Keith Jarrett: Solo Concerts Bremen / Lausanne (1973) 1973年のキース

ECMでのチック・コリアが1971年から1972年にかけて代表作といってもよい、素晴らしい吹き込みをしている。(ボクにとっては)それらがチックの辿り着いた高み、だと思っている。その後は、ゆっくりと同じような世界を旋回しているように、見受けられる。 キ…

(ECM 1033/34) Keith Jarrett: In The Light (1973) なかなか評価が難しいアルバムだと思うが

今回はじめて聴いたアルバム。ECMではじめての2枚組、かつクラシック・現代音楽の作品で、「作曲者」がキース・ジャレット。1973年の録音で、キースがマイルスのバンドで電化オルガンを弾いていた時期からさほど遠くない。レーベルができてから4年め、カタ…

(ECM2445) Keith Jarrett: Barber / Bartok / Jarrett (1984,85) うーん

山だの釣りだの、そんなことを書いているので、そろそろ音楽を、って思っていたけど、気が多くて手が出なかった。 先日、この世を去ったコールマンのディスクを聴いたり、ECMレコード聴きシリーズでキースのIn the Lightの2枚組を聴いたり、焦点が定まらな…

(ECM1064/65) Keith Jarrett Koeln Concert (1975) オリジナル盤談義

後ろ:左は日本盤(トリオ) 右は1977年以降のプレス手前:左は1976年頃プレス 右は1975年のオリジナルプレストリオ盤以外は全て西独盤[ケルンの記事は沢山あるから、まとめリンクを作ります] 写真を撮ってみて、我ながらバカだ、と思ったが、4枚目の2枚組…

(ECM1021) Keith Jarrett & Jack DeJohnette: Ruta and Daitya(1971) ここからボクが知るECMがはじまる

この時点まで、録音の段階でECMとしてproduceされていないものは何枚かある。やはりECMらしくない印象がある。しかしながら、このアルバムもそうでありながら、tonスタジオでのre-mixで、紛れもなくECMの音世界になっている。二人で音を出す、交わり会う悦び…

Keith Jarrett: Hamburg 1972 concertの発売予告(ECM)

昨夜、キース・ジャレット・トリオの1972年のコンサートのアルバム発売の告知が出た。1972年のハンブルグ。調べると既にBootで出ていたので新しい音源ではない、聴いていないが。しかしながら、同時代の音源がECMから出る、というのはボクにとって、コトバに…

(ECM1064/65) Keith Jarrett: Koeln Concert (1975) ふたつの西独盤

先日、西独盤のケルン・コンサートをもう一枚買った。いわゆるLCなし、「オリジナル盤」である。いままでの経験でも、同じECMのLPレコードでも音が違うような気がする。 金沢に帰宅して、いそいそと確認。 まずジャケットを比べると、全く違いはない。通常、…

(ECM1064/65) Keith Jarrett: Koeln Concert (1975) 或る曇り空の朝

或る曇り空の朝、35年前にはじめて聴いたこのアルバムをターン・テーブルに載せた。ボクのレコード蒐集の原点。 セットアップを若干変えただけで、JBLの古スピーカでも綺麗に高音が伸びている。忙しい朝だったのに、何回も聴いてしまった。 好きなジャズアル…

Keith Jarrett: G. I. Gurdjieff/Sacred Hymns(1980) 非日常という日常

少しだけ非日常のなかに身を置きたいときに聴くアルバムを聴いている。

Keith Jarrett: My Song(1978)、中山康樹「キース・ジャレットの頭の中」キースの曲・キースを読む

立て続けに「ジャズ評論本・ディスクガイド本」を買ったので、割と集中して読んで、考えている。これは、その1つ。 中山康樹「キース・ジャレットの頭の中」というタイトルで、この表紙。おおよそ中身が透けて見えるようだった。 表紙は1960年代末のrestora…

(ECM1064/65) Keith Jarrett: The Koeln Concert (1975) 4つめの音源は高分解能(High Resolution)音源

キースのケルンコンサートがあったので買ってしまった。たかだか$18(¥1400だから、最初の日本盤¥3600と比べると...)。これが4つめの音源。これが強烈なファイルサイズで2.33GB。CDの3倍強。分解能から理論通りにデータが増えている。

(ECM1064/1065) Keith Jarrett: Köln Concert (1975) 夏の熱気が去り秋雲眺めながら考えていた

Köln Concert はボクがはじめて買ったジャズのLPレコード。忘れもしない1979年6月に京都河原町の駸々堂(もうないよね)の隣りの清水 レコード(だったかなあ,これもない)。三条の十字屋で売り切れだったから。梅雨の中。爾来31年以上ジャズを聴いている…

(ECM2165) Keith Jarrett and Charlie Haden: Jasmine(2007) 美しく裏切られた一枚

一言でいうと「裏切られた」一枚. それでも「こんな裏切り」は悪くない,と思う. 届いたCDから,全くケレン味のない自然な音が流れて出してきたとき,思わず裏切られたと思った.と共に何とも云い様の無い引きもあって,反芻し反芻し聴 き続けている.今ま…