Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

jazz: Derek Bailey

Derek Bailey: Pieces For Guitar (1966-67) 還っていく先

今日届いたCD。仕事場でまだ聴きながら仕事をしている。 ベイリーのソロは概して好物。とにかく美味しい。てっきり、このアルバムは晩年のものかと思うくらい、美しく、聴きやすい。でも初期の録音と知って驚いた。 結局、ベイリーって最初からベイリーで、…

Derek Bailey: Playbacks (1999) 芯のように畳み込まれるベイリーのビート

デレク・ベイリーを聴いていると、いつも「微分された音」だと感じる。だから、音のはじまり、とか、音のおわり、のような区切りに鋭いトリガのようなもにが走る。結果的には、それが韻律のような働きとなって、暗黙のビート音楽、のような認知がなされる(…

Derek Bailey: Standards(2007) 無調のなかの美

ボクのベイリーへの入り口は、2002年のBallads。 稲毛のCandyで国仲勝男、林栄一、小山彰太を聴いた後に、かかったのがコレ。美しい音に驚いた。 このアルバムは、このBalladsの流れ、かと思い購入。タイトル、ジャケットがそんな感じ。しかし、ほとんど無調…

Derek And The Ruins: Saisoro (1994) タイトなリズムのうえのベイリー

最近届いたCD。ベイリーに痺れてしまったら、その音のダイナミックレンジは際限なく広い。寡黙な音空間もあれば、破壊音で埋められているときもある。 それらのなかでも、異種競技の格闘のようなセッションは面白い。タイトなリズムのうえのベイリーが、あの…

Derek Bailey: Mirakle (1999) ファンクなベイリー

] ベイリーに興味を持つようになるなかで、このアルバムの存在を知った。凄い、のは、かつて(30年以上前)熱心に聴いた、ウルマーのリズム隊であるタクマとウェストン*1が、ベイリーと演っているのだ。水と油、のように感じるのだけど。 アルバムを入手して…

Derek Bailey: Duo & Trio Improvisation (1978) 音のことについて

帰国して、早速聴いた。やはり、空間的な音の造作が素晴らしくて、聴き惚れてしまった。 人の意識の分解能に近い、速度でのベイリーの音の変化、そして楽器のボディを含めた共鳴音のようなものが空間を広げる。 実はこのセッションはCDでも出ていて、収録セ…

Derek Bailey, Han Bennink: Post Improvisation 2 - Air Mail Special (1999) 永遠に

永遠に分からない、分からなくてもいい、音であったベイリー。全く関心がなかったのだけど、(くどいが)生エヴァン・パーカーで(ボクの)何かが変容し、惹き込まれてしまった。面白いものだ。前回、Improvised musicに惹き込んだのは、トリスタン・ホイジ…

Derek Bailey: Guitar, Drums N Bass (1995) radicalな音の淵の深さ

エヴァン・パーカーをナマで聴いてから、意識の底にあるフタのようなものが外れた。improvised musicのように、「音楽」と「音」の境界線よりは、「音」側に寄った音が平気になってしまった。楽しめる。 そんな訳で様々な音が聴きたくなっている。 youtube: …

Derek Bailey: Music and Dance (1980) improvised musicのこと

インターネットで知り得ること、は多く、様々な音の情報が飛び交っている。そのなかには、時折、気持の芯を突くものもある。 これは月光茶房の原田さんの投稿で知ったアルバム。 田中泯との共演。improvised musicは概ね苦手なのだけど、そう感じた20歳そこ…

(ECM1013) David Holland, Derek Bailey : Improvisations For Cello And Guitar 音でしかない

チェロとギターのデュオ。よく考えるとホランドはマイルスとの共演時期の直後(半年後)に 、ベイリーと共演している。面白いことだ。内容的にはバーレ・フィリップスとのデュオ(ECM1010)と比べ、ジャズの残滓がほぼ抜け落ちた感じ。音でしかない。improvise…

(ECM1005) Derek Bailey: The Music Improvisation Company (1970) 冷たい戦争の時代のマクロな絶望感

少し時代を考えてみた。冷たい戦争の時代のマクロな絶望感、のなかにあったのだと思う1970年。米ソの分かりやすいイデオロギー対峙のもと、ボタンを複数回押すだけで世界が灰燼に帰す構造のなかに置かれ(これは今でも変わっていない)、パリ協定前のヴェト…

Derek Bailey: Ballads (2002) 廃墟で口笛を吹いているような

Improvised musicという分野がある。脱構築と称して,音楽を解体し尽くした廃墟の音楽じゃないのか。