Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

jazz: 日本

寺下誠: Ihatov (1996) 懐かしいLPレコードの音

溢れたレコ−ドを棚に押し込める途中で見つけた。いつ買ったか思い出せない。聴いてもいない。ありゃー、である。重複盤を買ったり、未聴盤だらけだったり、困ったものだ。ということで、早速聴いてみる。180gのLPレコード。 寺下誠を知ったのはグロスマンと…

佐藤允彦: Deformation(1969) 背景音と併走しながら、それを抱合するような演奏

このあたりのレコードは高価なので、CDで入手。それで良かった。十分満足できる音質だった。 「事故」前の富樫雅彦を聴きたいと思って、幾つかの音源を聴いてみたが、佐藤允彦、荒川康男、富樫雅彦のトリオに圧倒されてしまった。フリージャズ、という内容で…

鈴木弘, 富樫雅彦: Variation (1969)パラジウムと同年とは

先日、1969年から70年の日本のジャズのアルバムを購入して、確かに1960年代と1970年代の間の破断線があって、そして、それが1968年なのか1969年なのか、気になっている。1968年からの思潮の不連続的変化、のようなものが日本のジャズに及んだのはいつだろう…

菊地雅章のアルバム(レコード時代編) 12 inch single盤を入手

LPレコードではないが、12 inch single盤を入手した。1996年のDJモノ。CDで聴くと、単調であまり面白くない。これはCDのうちの1曲Kote Moun YoをJoe Claussellという人がリミックスしたもの。さて、どんな音になっているのかな。 [2016-08-05記事] リーダ作…

近藤直司: Desireless (2015) 演奏と録音の共鳴・共振のようなゆさぶり

実に素晴らしいレコード。 この時代に「新しい録音」のLPレコードを入手する意味を自問自答している。少なくとも、この10年くらいのCDの音はレコードを凌駕するポテンシャルを獲得したと思う。だから入手後に頭を掻くようなモノが少なくない。 しかし、これ…

菊地雅章のアルバム(CD時代編)全部揃った

完全なメンコ集めモード。やっと菊地雅章のアルバムがCD時代/LP時代ともに揃った。案外難関だったのがシンセザイザ6部作。発売年次が進むほど、枚数が少ないのでモノがない。オークションでも高価。しかしモトの価格以上出す気がしないので、気長に出物待ち…

渡辺香津美: Infinite (1971) 1970年代はじめの日本のジャズの熱気の塊

渡辺香津美をはじめて聴いたのは日野元彦の流氷。その後、KYLYN LIVEかな。あまりクロスーヴァーは聴かなかったから、spice of lifeで気持ちのハマルまで、あまり聴かなかったが。 これは昨日届いたアルバムのうちの1枚。 昨日は美味しいレコードとCDが届き…

立花秀輝, 不破大輔: ◯ (2011) 技量を超えた何か

こういうアルバムは、いきなり感情の裏側まで音が入ってくるので、どーだこーだという小賢しいコトバを撥ね付ける力がある。それが彼らの技量なのか、それとも同じようなテレビの音楽番組を子供の頃みたからなのか、わからない。もちろん、技量ではあるのだ…

清水靖晃: Dementos(1988) インチキな「ワールドミュージック」

先日アップした南アフリカの音楽は、ボクが内心求めているようなエキゾティズムを廃し、ふっと横に流れているような音楽。 そんな南アフリカの音と対極的な存在で、ボクの内心のなかにしかないインチキな「ワールドミュージック」。それは夢の中の音であり、…

山口真文: Leeward(1978) 滋味に溢れている

好きなテナー奏者。音色が柔らかく、滋味に溢れている。 一曲目のエフェクターがかかった電気ピアノの音色にやられた。実に気持ち良い。デビュー作のAfter the rainと同じくディスクユニオンThink!からの再発CD。印象も前作ほぼ同じ。いずれも昔のレコードの…

山口真文: After the rain(1976) 40年前と思えぬ瑞々しさ

最近のCDは音が良い、と思う。特にディスクユニオンのThink!はそう感じることが多く、レコードへこだわらないでいいか、とか思っている。 ということで入手した 山口真文の初リーダー作。まさに1970年代中頃。Weather reportが活躍した時代の音。辛島文雄の…

佐々木秀人・関根敏行カルテット: Stop over (1976) 米ジャズへの純な憧れが香料となっているような

先般の東京のカフェ訪問は得るものが大きかった、と思う。正統的なジャズ喫茶の愉しみ、のようなものを直球で受け取った。 美味しい珈琲を呑む。盤が変わる、その瞬間、カフェの空気が入れ替わる。おっ、と思って盤に目を走らせると、店の主人と目があう。お…

大野俊三: Something's Coming (1975) 何というか、このジャケット

菊地雅章レコード蒐集の一環。最近、入手。 レコードを入手して、再び聴く。印象は特に変わるわけでもない。B面の菊地雅章のオルガンが、アガルタ・パンゲアのマイルスに実に似ている、改めて思った。全体的に、マイルスに聴かせるデモ・トラック集のような…

沖至: Trumpet In Modern Jazz (1970) 「モダン・ジャズ名曲集」だけではない

最近になって、沖至の記事がwikiにアップされているとのtweetがあって、読んでみたが、奏者へのrespectが熱く伝わる内容。 沖至 - Wikipedia ボクが最初に聴いたのは1980年頃に来日した折に出演したNHK-FMのライヴ。ミッシェル・ピルツとの共演で、抑制的な…

吉田隆一, 石田幹雄: 霞(2009) いや、良かった

とりあえず気になった奏者は、何枚かのアルバムを聴くようにしている。石田幹雄もそう。JOE氏の咆哮?にハマる時点で、そんな気持ち。新作・時景とともに、何枚か欲しくなった。 石田幹雄のアルバムをご本人から入手する際、ホームページでこのアルバムの存…

石田幹雄: 時景(2017) 長く聴くことができそうな

SNSや友人を頼りに知らない奏者の音を知ること、が楽しい。要は好みがそこそこ近くて、切り口が結構違う感じ、が特に良い。死角を照らす灯のような感じで。 そのなかの一人が昂奮しておられるので、興味津々で入手。 石田幹雄ソロピアノCD完成記念ライブ@く…

森山威男: Live at Lovely(1990) 28年前の名古屋の観客に混じって

丁度、仕事一色だった時期なので、この頃のジャズのことはリアルタイムには、あまり分からない、割と最近入手したアルバム。森山威男は山下トリオでの演奏で心奪われた(と書いて大袈裟ではない)のだけど、退団後の動静はあまり分からなかった。1985年頃だ…

Al Foster: Mixed Roots (1978) スストの前哨戦(裏菊地盤)

新潟で入手したレコード。CDは再三再発されているので、音源自体は珍しくない。話題にもならないが。 これは長くレコードで探していて、案外高価で手を出していなかったもの。実に適正価格だったので嬉しい。菊地雅章が全面的に入っている。CBSソニーの企画…

石若駿: SONGBOOK (2016) 面白い

昨日に続いて、石若駿を。 これは石若駿が作った「唄モノ」のアルバム、と云う捉え方は何か違う。Dear familyがジャズのデュオ作品と云ってしまうと感じる違和感、と同じ意味で。驚くほど2つのアルバムの音は同じで、石若駿が作る曲が違った奏者の組み合わ…

桑原あい, 石若駿: Dear Family (2017) 「何か」から受けるムズ痒さ、が与える面白さ

12月に石若駿がドラムを叩く西口カルテットを金沢もっきりやで聴いた。実に引き出しの多い、美しくダイナミックなドラムに驚いた。その後、サボテン食堂で痛飲し、ブログにアップし損なったが。透明度が高く、キレも良く、なのだ。 それから気になって、コレ…

藤井郷子: Time Stands Still (2011) 割引を機会に

今朝、金沢への帰途、聴いたアルバム。Not Two Recordsの15%割引での5EU物件。 これと同じ。 藤井郷子の存在そのもの、認識したのは最近。長くフリージャズコーナーに見向きもしなかったので。最近になって聴きはじめたが、多作家なので全貌は全くわからない…

Peter Brötzmann, Masahiko Satoh, Takeo Moriyama: Yatagarasu (2011) パラレルワールドの

JOE氏のtweetでNot Two Records の「安売り」を知って、3枚ばかりダウンロード。5EUなので700円くらい。 Not Two Records 全品15%off になっていね。ただしデジタルのみ。https://t.co/SS1iQSCGr2 — JOE (@JOE_as) 2018年1月22日 そのなかでイの一番で聴いて…

Jean-Luc Ponty, Masahiko Sato: Astrorama (1970) 1970年前後の佐藤允彦の演奏

何故か、ここ暫く佐藤允彦の佳品とつながっている。 1970年前後の佐藤允彦の演奏は素晴らしいし、凄く好み。本作の冒頭は電気ピアノなのだけど、硬質な共鳴音が実に気持ちが良い。ポンティのヴァイオリンはブロウするサックスのような音なのだけど、二つの金…

Attila Zoller, Masahiko Sato: A Path Through Haze (1971) 1970年前後のジャズの清新な音空間

実に素晴らしいレコード。1970年前後のジャズの清新な音空間、コリアのトリオやゲッツとのアルバム、から地続きの空気のなかにある。パラジウムでの才気煥発、のような印象がさらに深みと躍動感を帯びたような佐藤允彦トリオに驚く。ドラムが富樫雅彦から小…

高田みどり:Ton-Klami/ In Moers (1991) ピアノと打楽器の濃密な音空間に対するサックス

先日、twitterでkyon氏の呟きで存在を知った: セールで掘り出したトンクラミを聴く。 pic.twitter.com/gY2zBP9V5W — kyon (@YesTHKlW9yxchDY) 2018年1月8日 ネットで調べると安価なものがあって、即、入手。今年は何故か高田みどりのアルバムが気になるのだ…

本田珠也: Ictus(2017) 初期ECMの味わい

本田珠也の活動のヴォリューム、に驚く。今年はツェッペリンの曲を演るZEKと大口純一郎のトリオを聴いた。あと新譜ではサックス・トリオとTAMAXILLEを聴いた。TAMAXILLEは一時ずいぶん聴いたが、ディスクとして少し違和感があってアップしていない。それは録…

山下洋輔トリオ(1973) オープンリールからの復刻

最近はLPレコードに気持ちが行っているので、気がつかなかった。オープンリールで発売されたアルバムからの復刻だそうで、音が極めてよい。デッドな録音ではあるが、サックスが中村誠一から坂田明へ交代した第二期トリオの最初期の収録となる。同年には、イ…

五十嵐一生: Ballads of a sullen horn man (2015-16) ただただ柔らかい管の響きを愉しめば

先日、届いたアルバム。2015年から16年に録音され、今年リリースされた2枚組。バラード集でCD2枚組なんて、ちょっと食傷気味になるんじゃないか、の気持ちもあって暫く買おうとしたり止めたりしていたが、結局は入手したのだ。 結論から云うと、全く飽きは…

今年よく聴いたアルバム、さらに吉田野乃子のアルバムを

通勤路で、トリオ深海ノ窓を聴いていると、止めどもなく多幸感がある。音楽を聴く愉しみ。今年聴いたアルバムでは、クレイグ・テイボーン/イクエ・モリのデュオと並ぶ回数。ともに今年気に入ったアルバム。 ともにフリー的な語法が美しくパッケージ化されて…

田中鮎美, Johan Lindvall, Christian Wallumrød: 3 pianos (2016) 再びレコードで聴く

この3 pianosをレコードで購入していたが、何かすかっとしていなかった。ディジタル音源で聴いていたときの空間、よりも少し濁ったような、そして薄い膜が張ったような感触。少なくないレコードで、そのような場合がある。新作であっても、そのような場合が…