Kanazawa Jazz Days

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Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

(ECM2401) Elina Duni: Dallëndyshe (2014) 綺麗に再構築された彼女の故国の音楽

今年の来日でその存在を知った亡命アルバニア人の歌い手と、そのアルバム。 アルバニアはオスマン帝国治下であった影響で元来イスラム教徒が過半の国であったが、第2次大戦後は孤立した社会主義政権に。ソ連にも叛旗を翻した毛沢東主義の国でった記憶がまだ…

The Nat King Cole Trio: The Vintage Years (1945-47) 昭和20年のジョージ・ベンソン

これは米国で買った物。$2.10。二束三文とは、このこと。よく売れたレコードは実に安いのだけど、内容が悪い訳じゃない。 ボクは古いジャズも案外好きで、ここだけは亡父の影響かもしれない。といっても、タマにしか聴かないが。中途半端なバップよりは、芸…

Isabelle Antena: Hoping For Love (1987) 懐かしい80年代

昨日から80年代が懐かしくなった。体調がとても悪く、臥せっているからだろう。今日は仕事を休んだ。 大概のジャズが頭の時間軸のなかにファイリングされていくのではなく、違った「ジャズ・シークェンス」のような中に収まっていくので、そんな時には流行り…

後藤芳子: Because (1981)富樫雅彦のアップテンポの4ビート

CDとレコードを間違えて注文。トホホ。でも、それなりに聴ける盤で、安かったし、まあいいかな。 後藤芳子のヴォーカルに, 佐藤允彦, 井野信義, 富樫雅彦という唄伴とは思えぬ強力なトリオ。富樫雅彦の4ビートが聴きたかった。特にアップテンポの。1960年代…

森山浩二: Live at Misty (1979) 「裏」高柳昌行セカンドコンセプト

ここ数ヶ月、(納得できる価格のものを)探していたレコード。高柳昌行セカンドコンセプトの「裏」アルバム的な存在だと知ったのは、森泰人が書いたLive at Taroのライナー・ノートから。セカンドコンセプトのピアノ奏者・弘勢憲二(この方の演奏が実にいい…

Corey King: Lashes (2016) ジャズとソウルの甘い交叉点

ジャズともソウルとも呼べるし、どちらとも云えないような楽曲。The Internet や Frank Oceanなんかもそうだけど、ある種の空気感、どこにもありそうで、そうでもなく、意識をすっと奥に引っ張るような空間。ジャズとソウルの甘い交叉点、という趣。 面白い…

Radka Toneff: Live In Hamburg (1981) ある瞬間の輝き

ある瞬間の輝き、のようなものだと思う。トネフのFairytalesのことである。 このレコードの音の奥行きは深く、闇が音を吸い込んでいる趣がある。この一枚出自己完結していて、他のアルバムに全く関心が向かなかった。 ここ二日は人間ドックで、夜滞在してい…

Janis Siegel And Fred Hersch: Short Stories (1989) 固定観念ではあるけれど

固定観念ではあるけれど、やはりハーシュのピアノにはノーマ・ウィンストンのような歌い手が合うなあ、と思う。 このアルバムはマンハッタン・トランスファーの「主力」ジャニス・シーゲルのアルバム。フレッド・ハーシュとの協同プロデュース。バラード集の…

Helen Merrill With Gary Peacock Trio: Sposin' (1971) Gary Peacockの日本での録音

wikiによると、ピーコックの日本滞在は1970年から1972年だそうだ。その間、どれくらい録音を残しているのだろうか。 菊地さんとのセッションをみていると、その演奏の良さ、とともに当時の日本での録音の良さ、を感じる。 また全般的に、ECMと通底するような…

Maria Joao, 高瀬アキ: Looking For Love (1987) 奔放な音の流れ

これもapple music。なんとEnjaレーベルを聴くことが出来る。嬉しい。 ポルトガル(だったっけ?)のMaria Joãoと高瀬アキのデュオ。器楽的なマリアのvoiceと、高瀬アキの奔放な音の流れ、が楽しい。仕事場で軽く流している。高瀬アキのピアノは、フリー的な…

Karin Krog: We Could Be Flying (1974) another side of Steve Kuhn

昨日に続きのような、another side of Steve Kuhn。 1970年代のジャズ・ロック・アルバム。北欧歌手の謳い文句である「静謐な空気感」は微塵もない。ガチャガチャ。カーラの「ブルースをそっと歌って」も、そっと歌っていない。なんか美空ひばりを聴いている…

Rickie Lee Jones: Pop Pop (1991) 年の瀬はapple music

年の瀬はapple musicで気になっていたアルバムを探索。 このアルバムは村井本でみて気になっていたもの。とてもアコウスティックな音の造りで、しっかりとした音源で聴かなくちゃ、と思った。 チャーリー・ヘイデンのベースとか、ロベン・フォードのギターだ…

Helen Merrill: Music Makers (1986) フランスのレーベルOWLも

ECMのレコードを蒐集している。CDも欲しいが、数が多すぎる。死ぬまでに聴き終える気がしない。だから好きな70年代の音が詰まっているレコードに焦点を絞った。同じように、幾つかのレーベルは気になっているので、見かけたら買う、ような集め方をしている。…

Rebecca Martin@Village Vanguard in 2009 summer: あの夜に見たセットが

2009年の今頃、初夏のマンハッタンにいた。アトランタへ出かける途中の滞在。 夜はVillage Vanguardへ行った。5年ぶり、くらいだったような気がする。 出演は知らない歌手。ブライアン・ブレイドがドラムだったので、聴きに行った。 唄い手は都会派のSSWと…

渋谷毅・平田王子@もっきりや(2015-2-21)歌伴の美しさ

はじまる前から、もっきりやのなかには緩い空気が流れていた。ほろ酔い、に違いない渋谷さんがウロウロして、話をしている。そんな訳で、すっとライヴがはじまった。ボッサ、なのだけど、ブラジルのあれ、であるようで、和風の感じ。タラコのパスタのような…

Radka Toneff, Steve Dobrogosz: Fairytales(1982) 森閑とした闇のなかで

ふっとしたことで存在を知って、スウェーデンのsellerに注文したレコードが届いた。事前に聴いた、youtubeの音源だけで十分とその音の予感があった。 この数日忙しく、自室に戻ったのは既に夜半過ぎ、1時をまわっていた。ポストに射し込まれていた箱、切手…

Monica Zetterlund and Bill Evans: Waltz for Debby (1964) あの映画が金沢に

先週末は東京にいて、勿論、レコード買い。購入衝動はピークアウトしたので(本当か?)、気になるレコードをボツボツ購入している。 これは、そのなかの一枚でできれば原盤を入手したいと思っていたけど、かなり高価。まあ日本盤でいいかなあ、と見かけたの…

Gretchen Parlato: Live in NYC (2013) 漂うグルーヴ感

この2年余り、随分とLPレコード、とくに古いモダン・ジャズ最盛期の盤に熱中したものだ。当時の録音盤の質の高さに魅了された。あのジャズの黄金時代の空気が、ほんの少しだけスピーカから漏れだすから。この不思議な「音のオウラ」のようなものを知ってしま…

Blossom Dearieのレコードと、その裏に記された....

連続投稿だけど、これは保有レコードのアップ。ボケてきたので、同じレコードを買うことがないように、ということ。

Blossom Dearie ‎– Songs Of Chelsea(1987)

LPレコードで聴いている。柔らかい声に包み込まれる。それだけで十分。降り続く雪の朝、ターン・テーブルに載せて聴くレコードを選ぶのに、少し時間がかかった。この数年ないくらい気持ちが疲れていたので、ふっと手にしたのはブロッサムのレコード。 いつだ…

Anna Maria Jopek & Pat Metheny: Upojenie (2002) 清澄なポーランドの声

美しく、パットの音世界と、ポーランド奏者達の音世界が溶け込んでいる。その継ぎ目、のようなものはなくて、パットのフォーク・ソング的な曲調とポーランドの音が案外底で繋がっているように思える不思議なアルバム。

Ben Sidran: The cat and the hat (1979) 休めなかった休日の安息に

土曜日の朝にヴェトナムから帰って、そのまま職場に。日曜日も出勤。休めなかった休日の安息に聴いているのは、ベン・シドランのアルバム。1979年の発売。ボクがジャズを聴きはじめた年のアルバム。当時のスイングジャーナル誌に広告が出ていたことを微かに…

LAMBERT, HENDRICKS & ROSS: The Swingers (1958) そろそろ21世紀のオトを中心に、って思っているのだけど

今朝のLPレコード。器楽のソロに沿って唄うヴォーカリーズのLHR。 World Pacificのオリジナルをモノラル・カートリッジで聴いている。ジョン・ヘンドリックスの声の艶がよし。西海岸のコンボがバックなのだけど、ベイシー楽団のフレディ・グリーンがギターで…

Brigitte Fontaine: Comme à la radio (1969) 抽象的な土着性

ふっと聴きたくなるときがある。もう40年以上前の吹き込みなのだけど、時間、のようなものが削げ落ちている。 ジャズの世界では、前衛的なシャンソン歌手がフリージャズのアート・アンサンブル・オブ・シカゴと一緒にジャズともシャンソンともつかない不思議…

Billie Holiday: Lady in Satin (1958)

Exile recordsの村田さんに聴いてから、Columbiaの1950-60年代のレコードが気になっている。音質が気持ちにうまく合い、カツンと硬質の音が響く。Miles, Monkなんかが狙いかな。それに沢山のヴォーカルのレコード。 今日届いたのはビリー・ホリディの遺作。…

笠井紀美子:Butterfly (1979)を再び、LPレコードで買い直した

夏の出張で四日市に出かけて、街角の中古レコード屋で何枚か買ったことを契機に、近所の若きS君の音源に煽られて(彼が煽るのではなく、音源がね)、LPレコード熱が高まったまま。70年代から80年代の音盤、つまり買い漏らしたものを再び気にしている日々。概…

ITS: It's wonderland(1981) ぐっと時代を思い出す

昨夜呑んでいたら、この急激な斜陽感はなんだろう、まずいねって話題。静かな月夜にしんみりとしてしまった。しんみりしたあとに、したたか酔ってしまったのだけど。 嵐の朝、雷鳴のなかで聴いていたのは、30年前の明るいコーラス。当時、NHK-FMのセッション…

笠井紀美子:Butterfly (1979) ここ数週間はGrooveする曲ばかり聴いていた

ジャズを聴きはじめた33年前の夏頃、FMラジオで油井正一のAspect in Jazzを聴いていた。これがボクの師匠のようなもので、正統的なジャズの歴史感が植え付けられたようなトコロがある。なんたって戦前からのジャズ・ジャーナリズムの泰斗だからね。その番…

The singers unlimited & Oscar Peterson Trio: In tune (1971) ピーターソンは聴かないけれど

カナダのジャズといえばピーターソンと思っていたのだけど

Nina Simone: Five Classic Albums Plus 店頭でみた廉価ボックスに刺激されるなんて

論、随分前からあるのだけど、いよいよ1960年代に突入しているのを目の当たり。Music Melonというレーベルの3枚組アルバムが990円。Blue Note, Riverside, Prrestige, Clumbiaなどのアルバムが5枚くらいカップリングされている。

Brigitte Fontaine (1972) 冬、雨の朝に

冬、雨の朝に聴く音楽じゃないと思うのだけど、こんなときに陰気な音を聴きたくなるなんて。どうかしている。

The singers unlimitted: The Complete A Capella Sessions 無限円還のような音となって

音楽に何か救いを求めたいときに聴く音楽、だと思う。 どこかに音楽で一杯の天国があって、その天国との糸電話のようなアルバムなのだ。

Billy Holiday: Jazz at the Philharmonic (1946) 洒脱って感じじゃないのだけど

そんな時期に気に入って聴いていたヴォーカル・アルバムが「ビリーホリディの魂」と題された日本での編集盤。A面が1946年にロス・アンジェルスで開催 されたJazz at the Philharmonicでの実況録音。粋とか、洒脱って感じじゃないのだけど、適当な軽さ(って…

笠井紀美子: Tokyo Special (1977)スペシャルであって欲しいとおもうのだけど

全曲が亡き安井かずみの作曲、作曲はいろいろ。ボクには鈴木勲の曲がとても格好良くて、矢野顕子(デビュー当時!)の曲がどう聴いても矢野顕子なのに驚いた。

The singers unlimited: A capella (1971) 音を聴くといふことに救いが欲しいならば

そんな感覚,音を聴くといふことに救いが欲しいならば,ボクが聴いているのは,コーラス・グループ:The singers unlimitedのA capella。男性3人,女性1名のコーラスが生み出す重層的、かつ純度の高いヒトの声を聴いていると、一歩,一歩、感覚が一つ上の…

Lina Nyberg:Brasillien (2001)  終わりかかった冬を惜しんで

このアルバムはスウェーデンの唄い手Lina Nybergのボッサ、MPBのアルバム。スウェーデン語で歌っているそうだ。ベースAnders Jorminのバックよろしく、なかなかジャズとして聴かせる。面白いのは微温の肌合いが気持ち良いボッサの温度がさらに下がっている。…

Joe Sample Lalah Hathaway:The Song Lives On (1999)ちょっと疲れたときには

このアルバムはクルセイダーズのキーボード奏者ジョー・サンプルとレイラ・ハザウェイの共演。レイラはダニー・ハザウェイの娘。ちょっと唄声が気になった から入手した。基本的にはJoe Sampleのアルバム。まあなんと30年以上前のCarmelとかRainbow seekerと…

Matt Dennis: Plays And Sings Matt Dennis (1958) なんか疲れた宵だから

今日はなんだか疲れている。そんな晩にはマット・デニスでも軽く聴きながら眠りに落ちたいなあ。

Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (1958) ジャズヴォーカルは苦手だったけど(近所の酒場への進物3)

最近になって案外良くヴォーカルを聴くようになったのだけど、昔から良く聴いていたのはBlossom DearieのOnce Upon A Summertime。英国生まれ、だからLHRのAnnie Rossと同じような経歴なのだけど、低い音域のAnnieとは正反対の、高いキュートな唄声。とても…

L.Armstrong, D.Brubeck, Lambert,Hendricks and Ross: Real Ambassadors (1962) LHRと云えば

Lambert,Hendricks and Ross(LHR)と いうのは半世紀前,そうボクが生まれた頃のジャズヴォーカルグループ。ジャズのヴォーカリーズとは器楽の音をなぞる唱法なのだけど、LHRはヴォーカリー ズのコーラスグループ。白人男性(L)、黒人男性(H)そして英国…

Casini&Rava: Vento(2000):いきなり胸ぐらを掴まれ天まで飛ばされた

淡い期待のもとCDをかけると、弦楽ではじまった。弦の入ったジャズは好きじゃないので一瞬がっかりした。ほんとうに一瞬で、Barbara Casini の唄がはじまった瞬間に、いきなり胸ぐらを掴まれ天まで飛ばされた感覚。

The Tony Bennett-Bill Evans Album (1975):寒い朝に桜をみて

Tony Bennettのビートを効かせない唄や甘めの声がBill Evansのピアノとの調和がいいのか,Bill Evans伴奏のTony Bennettアルバムになっていない.Evansの楽曲のムードを保って,その一見(いや一聴)甘い部分を,Tony Bennettの甘い唄い声でゆっくりゆっくり…

Blossom Dearie: 桜満開の金沢で聴く秘めやかなcuteな声を

Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (Verve) Blossom Dearie(p,vo), Mundell Lowe(g), Ray Brown (b), Ed Thigpen(ds) 1958年録音 桜満開の金沢で今朝聴くLPを考えていたのだけど,Blossom Dearieがいいかな,と思った.3つ理由がある.(1)名前がBloss…

Eddie Jefferson: Live Liest (1976) さあ桜だ,と思う今宵聴く

Eddie Jefferson: Live Liest (Muse) Eddie Jefferson(vo), Richie Cole (as), Eric Kloss (as) Mickey Tucker (el-p), Rick Laird(b), Eddie Gladdens(ds) 1976年3月26-27日New York "The Palace"で録音 気持ちいのいい春の夜に柳八目(輪島港の地物)を煮…

JAZZ会#2 ヴォーカルといえども十人十色(3/9開催記録)

Blossom Dearie:Once Upon A Summertime (Verve) Blossom Dearie(p,vo), Mundell Lowe(g), Ray Brown (b), Ed Thigpen(ds) 1958年録音 3/9にジャズ会#2を行った.テーマはKさんのリクエストでジャズヴォーカル.僕はヴォーカルがやや苦手で,正統的なファ…