Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

jazz (tp)

Don Cherry: Hear & Now (1976) Brown riceのような統一的な音空間はないが

先日入手したBrown Riceで頭の中はプチ・チェリー祭り状態、ということで引き続き、このアルバムを入手。 録音の1976年は、マイルスがお休みで、ポップなフュージョンが広がりつつあった、時期ではなかろうか。このアルバムもそんな時代なので、Michael Brec…

Don Cherry: Brown Rice (1977) 無境界の漂う音世界のなかに

邦題ではブラウン・ライスであるが、ジャケットをみると記載がない。後のArtist Houseのジョン・シュナイダーによるA&M Horizonシリーズの1枚。ヘイデンのアルバムなどの圭作多し。 チェリーというと最晩年のアルバムが好きだ。ジャンルや様式からはみ出し、…

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンとビリー・ハーパー

40年前、明らかに米国よりも欧州・日本でスポットライトを浴びた奏者達が居た。フリー・ジャズと主流派の中間より、ややフリー寄りという立ち位置だったかな。ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンとビリー・ハーパー。ENJAやBlack Saintなどの欧州盤に加え…

Hannibal Marvin Peterson: Live In Lausanne (1976) あの人は今、的な話じゃないが

最近どうしているのか分からないピーターソン。ビリー・ハーパーとともに1970年代末に日本で大いに持ち上げられていたように思うが、二人とも今はどうしているのか。(芸能人の、あの人は今、的な話じゃないが) いいアルバム、直球で吹き抜ける。one hornの…

Woody Shaw: For Sure! (1980) ショウは悲劇的か、そうではあるのだけど

これは先日、新宿で入手したアルバム。これでコロンビアのアルバム5枚は全て揃った。嬉しい。 先日、工藤さんのHPが21周年になったとブログでアップされた。ボクは20年ほど前から拝見し、特にECMについては、その後のブログの記事を随分と参考にしたように…

Ben LaMar Gay: 500 Chains(2018) 様々な曲調が適度な混沌さをつくり

シカゴのInternational Anthemは,ジェフ・パーカーやマカヤ・マクレイヴィンのアルバムが面白く、気になるレーベル。混沌とした音のなかから、荒っぽいアヴァンギャルド性を感じるような、音の始原への取り組みがアヴァンギャルドのような、というか。そのあ…

近藤等則: Blue in Amsterdam (2018) どんなことを思い浮かべながら聴いている、のか

1980年代のバンド、近藤IMAが復活という。懐かしい。はじめて1985年くらいかなあ、昭和記念公園で聴いたのが懐かしい。その頃の演奏が一番好きだ。 そのあたりのサイトを探っていたら、彼自身のレーベルからの直販サイトが。 ほとんどがソロなんだけど、昔の…

Hannibal Marvin Peterson: Tribute (1979) A面が素晴らしかったが

大阪で買ったレコード。かなりいい。特にA面。チェロを全面に出して、音響的な色彩をつけたなかで、鋭いフレーズを勢いよく出し続ける。そのスピード感で十分満足できる。実に聴き応えがある。彼の体の中から途切れずにフレーズが湧き出る感じが素晴らしい。…

Don Cherry: Home Boy Sister out (1985) CD/レコードが再発されていた!(買うべし)

Home Boy Sister outはCherryが亡くなる10年前、晩年に残したアルバム。

Terence Blanchard Featuring The E-Collective@ Jazz Standard (New York) ファビアン・アルマザンが目当てだったが

今回の滞在では色々な場所で色々聴いてみようと思った。 テレンス・ブランチャードって聴いた記憶がなくて、確かSJ誌の胡散臭い「新伝承派」とかって祀られていなかったっけ?、って程度。最近、気になるファビアン・アルマザンが参加ということで行くことに…

Miles Davis: The Final Tour/ Copenhagen, March 24, 1960: 未だレコードの魅力は色褪せていない

1960年のマイルスクインテット欧州ツアーのレコードが届いた。 もともとboot紛いの音源がレコード時代からあり、やや食傷気味の演奏ではある。しかし、何よりも音がとても良い。力強い管の音のみならず、ケリーのピアノがあんなに煌めく瞬間があるとは思わな…

Miles Davis: Miles In Berlin (1964) 気になっていたモノラル盤

ブレイのついでに、気になっていたモノラル盤を聴く。随分前に購入していたが、ちゃんと聴いていなかった。このベルリンのライヴは独CBSがオリジナルでモノラルマスターから疑似ステレオ。それをモノラルで再マスタリングしたもの。全てアナログ機器でマスタ…

Miles Davis: Final Tour: the Bootleg Series 6 (1960) minowa君の云った通りだった。

minowa君の云った通りだった。 MILES DAVIS & JOHN COLTRANE. THE FINAL TOUR 1960. 入荷しました。とんでもなく素晴らしいです。Kind of Blue. のオリジナル盤を超えているのではないかと思うほど高音質。現代のCD技術は素晴らしいです。 pic.twitter.com/5…

Miles Davis: A Tribute To Jack Johnson (1971) ああ、ずっと聴いていたい

このアルバムのA面, Right offは何回聴いたか見当がつかない。コブハム、ヘンダーソンが刻む上でのマクラフリンが格好良すぎて、、、なのだ。creditを見て、ハンコックやグロスマンが入っていることに気がついたが、意識に残っていなかった。ギタートリオと…

Woody Shaw: At Onkel Pö's Carnegie Hall, Hamburg 1982 (1982) 眼前で響く

最近、発掘音源の発売が続くショウ。ショウのもとからゴードンのもとへ去った母親に連れられたショウの遺児(Columbiaのジャケットに写っている子供)が頑張っているようだ。 これは絶好調のColumbia期のお仕舞い方の時期のライヴ。CDとレコードがあるが、レ…

佐々木秀人・関根敏行カルテット: Stop over (1976) 米ジャズへの純な憧れが香料となっているような

先般の東京のカフェ訪問は得るものが大きかった、と思う。正統的なジャズ喫茶の愉しみ、のようなものを直球で受け取った。 美味しい珈琲を呑む。盤が変わる、その瞬間、カフェの空気が入れ替わる。おっ、と思って盤に目を走らせると、店の主人と目があう。お…

Lee Morgan: Taru (1968) 撃たれなければ

apple musicでジョン・ヒックスの参加作を適当に探していて、気に入ったアルバム。1980年代のテレサ・レーベルでのファラオ・サンダースのアルバムの魅力のかなりの部分が、ジョン・ヒックスの弾けながら突撃するピアノに負っている、と思っている。しかし本…

大野俊三: Something's Coming (1975) 何というか、このジャケット

菊地雅章レコード蒐集の一環。最近、入手。 レコードを入手して、再び聴く。印象は特に変わるわけでもない。B面の菊地雅章のオルガンが、アガルタ・パンゲアのマイルスに実に似ている、改めて思った。全体的に、マイルスに聴かせるデモ・トラック集のような…

沖至: Trumpet In Modern Jazz (1970) 「モダン・ジャズ名曲集」だけではない

最近になって、沖至の記事がwikiにアップされているとのtweetがあって、読んでみたが、奏者へのrespectが熱く伝わる内容。 沖至 - Wikipedia ボクが最初に聴いたのは1980年頃に来日した折に出演したNHK-FMのライヴ。ミッシェル・ピルツとの共演で、抑制的な…

Eddie Henderson: Realization (1973) やはり好みの安レコード(オマケは帯のこと)

安価な盤。日本盤だったし、ワーナー期のハービー・ハンコック一派ってあまり人気ないのじゃないかな。しかし、ハービーとその一派の音は、ボクにとってかなり好み。ファンクも良いが、この時代のハービーの音はECMとも交叉していて、電気的な浮遊感が気持ち…

Freddie Hubbard, Stanley Turrentine: In Concert Volume One (1973) CPは馬鹿に出来ない1枚

volume 2に続き、volume 1へ。(逆じゃないか) ECMとかフリーとかインプロとかの中で、これは逆に新鮮。まあ当時はCTIって何となく日陰感があって、ジャズ喫茶でもかかっていなかったように思うがどうだろうか。 持っているレコードは1978年にキングから再…

Charles Tolliver: The Ringer (1969) カット盤を聴きながらの雑感

Arista Freedomのcut盤にはお世話になった。1979年頃、レコード屋に800円くらいで未開封の輸入盤が並べられていた。マイケル・カスクーナ渾身(かどうか知らないが)のフリージャズの名盤再発シリーズ。あんまり売れなかったようで、ジャケットの隅をカット…

五十嵐一生: Ballads of a sullen horn man (2015-16) ただただ柔らかい管の響きを愉しめば

先日、届いたアルバム。2015年から16年に録音され、今年リリースされた2枚組。バラード集でCD2枚組なんて、ちょっと食傷気味になるんじゃないか、の気持ちもあって暫く買おうとしたり止めたりしていたが、結局は入手したのだ。 結論から云うと、全く飽きは…

The Gigi Gryce-Donald Byrd Jazz Laboratory & The Cecil Taylor Quartet: At Newport (1957) ある日、あるバーで

ある日、あるバーでかかったレコード。日本盤の安レコード。 ジャズ喫茶でもなかなか鳴らないようなレコードが、ほとんどロックかソウルばっかりの自称「ロックバー」でかかった。「**君(ボクの名字)、聴いたことある」とか云って、店主はちょっと得意そ…

Louis Hayes, Junior Cook Quartet: Ichi-Ban (1976) ルイス・ヘイズ/ジュニア・クックの双頭バンドだった

これは蘭Timeless(好きなレーベルだ)からの、ウッディ・ショウを含むルイス・ヘイズ・グループのレコード。CDでは2000年以降、1976年と1977年のライヴが発売されているが、長らく、このグループのアルバムとしては、コレしかなかった訳だ。勿論、ショウ目当…

Woody Shaw, Louis Hayes:The Tour Volume Two (1976) スタンダード中心だけど攻める攻める

volume 1と違って、スタンダード中心の選曲だけど攻める攻める。1970年代ジャズの主流寄りの王道。凄い熱気。1976年の3月から4月のジャズクラブでの収録。 勿論、ショウもヘイズもいいのだけど、驚きがジュニア・クック。この時点で「過去の人」感があった…

Peter Evans: Live In Lisbon (2010 ) ボクのなかの21世紀

昨日届いたCD。早速、仕事場で聴いているが、掴まれてしまって、何回も何回も聴いている。 ボクのなかの21世紀、のジャズはピーター・エヴァンスの音だと思っている。アヴァンギャルドな響きを放ちながら、ボク達と分かち合える「ジャズ」的な律への回帰、が…

Woody Shaw, Louis Hayes: The Tour Volume One (1976) 速度感溢れるソロが延々続く逸品そしてショウの子息のこと

JOE氏のブログで知って軽く昂奮、した割には手配は最近。気が多く、あれこれ聴いていて忘れた。2枚のうち、一枚が届いた。 以前アップしたのはショウとヘイズの相当コンボ、1977年の欧州ツアー。今回、同じHigh Noteからリリースされたのは、1976年のツアー…

Louis Hayes, Woody Shaw: Lausanne 1977 (1977) 問答無用 !

ここ数年の新譜やフリーばかり聴いていると、何か「もやっと」脳内がネジれる感覚があって、またそれが愉しいのだが、はっと疲れるときもある。 そうだ、って思い出してウッディ・ショウを聴いてみたら、モヤモヤを吹き飛ばす内容。1970年代の後半、ショウの…

Ambrose Akinmusire: A Rift In Decorum- Live At The Village Vanguard (2017) なり難しいことをスムーズに行っているような

最近の通勤のクルマのなかでは、コレを聴き続けている。典型的なジャズの魅力に溢れたアルバムのようで、そうでないように思えたり、昂奮に満ちているようで、そうでもないように思えたり、何回聴いても全体像がうまく結像しないから。ただ、ドコで切り出し…