Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

jazz (reeds, fl)

Pharoah Sanders: Thembi (1970, 71) それでいいのだ

ボブ・シールのプロデュースでもヴァン・ゲルダーの録音でもないアルバム。だから70年代の空気を一杯吸い込んだようなインパルス盤。昨日、名古屋で求めた盤だけどアタリ。スカっと抜ける音が1970年代の米盤らしく気持ちよい。 creditをみてギョッとするのは…

Ran Blake, Anthony Braxton: A Memory Of Vienna (1988) このようなデュオが好きな時代が長かったが

このようなデュオが好きな時代が長かった。そうリー・コニッツとペトルチアーニとか、ギル・エヴァンスとスティ−ヴ・レイシー(あるいはリー・コニッツ)のデュオを咄嗟に思い出す。その頃から、随分経つような気がする。最近は、あまり聴いていないように思…

清水靖晃: Dementos(1988) 「ゴージャス感」が増感

昨日届いたLPレコード。最近のレコード再発の多さに目を剥いている。そんなに手を出せない。この頃の清水靖晃は大好物なので、「躊躇しながらも注文」。 今朝、聴いてみたが実に良い。元来、多くの楽器を配した実にゴージャスな音の造りになっているのだけど…

Kahil El'Zabar, David Murray: Golden Sea (1989) special editionでタマげたときのマレイと同じマレイ

今週届いたレコード。カーリ・エルザバールは少しずつ、目についたら入手。こんな感じが良い。これは1989年、レコードがまさに終わろうとしている頃のレコード。実に音が良く、キレの良い打楽器の音が実に良い。全般的にエルザバールはゴングのような楽器で…

Gato Barbieri: Bolivia (1973)  透明度ゼロの音の濁りが

暮れから新年は、ECM new seriesばかり聴いたから、反動の一枚。 近所のバーで呑みながらブルースを聴いていると、これはアメリカの演歌なんだよな、って酔いながら思うのだけど、演歌っぽいジャズというと、まずはバルビエリのテナーを思い出す。彼のフリー…

吉田隆一: blacksheep (2008) バリトンサックスとトロンボーン

最悪の組み合わせ、じゃないか。ボクが苦手の楽器、バリトン・サックスとトロンボーンの組み合わせ。 多分、これが発売された頃だと、そう思ったと思う。いや未だに、これらの楽器を聴くのは苦手感はある。 しかし吉田隆一と新垣隆のN/Yを聴いて、その感覚が…

Booker Little: Out Front (1961) ドルフィー目当てで入手したが

これもDU大阪で購入した安レコード。 加齢で耳が弱っている事実があって、日本盤の角の取れた音(シャキっとしない)であっても、以前ほどは気にならなくなっている。良いことなのか、どうだか。 ドルフィーが入っているレコードをゆっくり集めている。何れ…

林栄一、斎藤徹、小山彰太: 往来トリオLive 雲は行く(2000) 強く惹かれている

黙々とボンバ・レコードから届いた21枚のCDを聴いている。 #はてなブログ日本のジャズのセール(ボンバ・レコード) - Kanazawa Jazz Dayshttps://t.co/qhFTAM38Wj— kanazawa jazz days (@kanazawa_jazz) 2018年12月5日 #はてなブログ日本のジャズのセール(…

松風鉱一: Lindenbaum Session(2008) 伝統的なジャズの感じだよね、という印象を与えながら、何処か

ボンバの日本のジャズシリーズ(3枚目): これも良いアルバム。音が良い。親密な音空間が、やや湿潤な感じで納められている。音が柔らかい。このあたりも日本のジャズかも、と思わせる。いつだったか、山下洋輔トリオのENJA盤を聴いたとき、音のパキパキ感…

立花秀輝: Unlimited Standard(2011) 日本のジャズの良さ、を十分感じるのは何故だろう

先日のボンバ・ジャズのwebセールスで入手した盤: 先日聴いたアルバムが良かったことと、板橋文夫, 池田芳夫, 小山彰太という1980年のジャズファンである大学生(ボクのこと)が嬉しく仰天するような、リズムセクションで即クリック決定。結局、この時点で1…

Steve Lacy: Reflections (1958) レイシーのモンク集

今に至っても、モンク集のアルバムは出続けている。1959年発売のこのアルバムはその走り、か? レイシーとモンクは共演歴はあるが、残されたアルバムは僅か。このアルバムはモンクとの共演前に吹き込まれた。 レイシーの初期のアルバムでモンク集。特にフリ…

Gunter Hampel: Heartplants(1965) 1960年代の欧州ジャズ

先日、四谷の喫茶茶会記で聴いて、すぐ入手したレコード。店の雰囲気とややセピア色の音色が不思議に溶け込んで、実に良かった。帰宅後、すぐ入手。 同日のCAFE INCUSと月光茶房で1960年代のRolf Kuhnを聴いて痺れたりで、1960年代の欧州ジャズの魅力を知り…

Evan Parker, William Parker, 土取 利行: The flow of spirit - Live concert Tokyo (2015) それ以上のコトバを必要としない

素晴らしい。それ以上のコトバを必要としない。タイトルのとおりThe flow of spirit が眼前に広がる。 ホモサピエンスの出アフリカの頃、5万年くらい前だろうか。ウィリアム・パーカーの祖先と分かれた残り2人の祖先はシナイ半島の北部へ向かった。そして…

John Surman: Morning Glory (1973) 荒削りな感じ、は美味しい

米盤であり、一部がカットされているので安価。音質的には米盤っぽいが、まあ満足かな。 サーマンというと、入り口がECMでのクローグやデジョネットとのデュオ。なんか重苦しい雲の空、そう今日の北陸をもっと暗くしたような印象。このアルバムでも、雲無き…

新宿・ピットイン: 一噌幸弘セシル・テイラー追悼セッション

早稲田での仕事が早々に終わったあと、ハッとした。ライヴに行けるじゃないか。 調べてみると新宿で原田依幸と石渡明廣が出るじゃないか、と小躍りして向かった。 原田さんは40年くらい前のドイツでのライヴ、梅津さんとのデュオをFM放送で聴いて刮目。ピア…

Mizuki Miura: Cyclical (2018) 音の純度

音の純度、が高いアルバム。音が音である以上に、音であることを感じさせる、というか。管の共鳴音のようなものが、幾重にも折り重なっている。そして、その音の重なりのなかで、ミニマル的な繰り返しが為されていく。とにかく綺麗でリアルな音を重ねながら…

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンとビリー・ハーパー

40年前、明らかに米国よりも欧州・日本でスポットライトを浴びた奏者達が居た。フリー・ジャズと主流派の中間より、ややフリー寄りという立ち位置だったかな。ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンとビリー・ハーパー。ENJAやBlack Saintなどの欧州盤に加え…

Karin Krog, John Surman: Cloud Line Blue (1979) 何か余計で、何か足りなくてECMの音には

1970年代のカーリン・クローグのアルバムには、サイケな味が美味しいように思う。 それを期待して入手したが、ちょいと違った。 このアルバムはサーマンとの共作。と云うと、数年後のECM盤Such winter of memoryを思い出す。冷たい大気に中を漂うようなバリ…

Anthony Braxton: Dona Lee (1972) ヴェクトルが反転したときに

なんで長い間、ブラックストンにあまり手が出なかった、かと云うと、コリアとのサークルが面白くなかった、から。とは云え、同年のタウンホール(トリオレコードの偉業)は気に入りだったので、やっぱり何でだろう。なんか小難しい化学式を真似た曲名が気に入…

アヴァン・ミュージック・イン・ジャパン 日本の規格外音楽ディスクガイド300

昨日、DUで購入した本。 アヴァン・ミュージック・イン・ジャパン 日本の規格外音楽ディスクガイド300 作者: 小島智 出版社/メーカー: DU BOOKS 発売日: 2018/09/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 浅川マキ、近藤等則、橋本一子、清水靖晃な…

Dewey Redman, Cecil Taylor, Elvin Jones: Momentum Space(1998) 晩年の2人とテイラー

こんなアルバムがあることを最近まで知らなかった。 期待の大きさに対し、聴いてみると微妙な「肩すかし感」がある。ドラムが若干オフ気味の録音、も原因の一つ。「昭和一ケタ」世代の3人のうち、レッドマン、ジョーンズが「晩年感」を出していることも原因…

Archie Shepp: Four For Trane (1964 )フリージャズも歴史の点景として

多分、すごく安かったのだと思う。初期のプレスでRVG刻印だけど。買って、そのまま忘れていた。少し仕事が落ち着いたので、散乱しているレコードを片付けていたら、見つけた。という訳で猛暑の今、如何にも暑苦しい筈の、このアルバムを聴いてみた。 あまり…

近藤直司: Desireless (2015) 演奏と録音の共鳴・共振のようなゆさぶり

実に素晴らしいレコード。 この時代に「新しい録音」のLPレコードを入手する意味を自問自答している。少なくとも、この10年くらいのCDの音はレコードを凌駕するポテンシャルを獲得したと思う。だから入手後に頭を掻くようなモノが少なくない。 しかし、これ…

吉田野乃子/ Cubic Zero(立方体・零): Flying Umishida(2018) 電化であることに意味があるのではなく

吉田野乃子さんの新作が出た。 奏者直販なのでメールで注文(野乃屋レコーズ: nonoko_yoshida@yahoo.co.jp)。 奏者自身のレーベルでの3作目であるが、内容、物品としての仕上がり含め、地方での自主制作とは全く思えない質。twitterか何かで、地方でも出来る…

Gato Barbieri: The Third World (1969) 暑気払い2

暑気払いに熱いサックス吹き、と思ったら、もう一人思い出した。 聴き直すと確かに暑い、いや熱い。この人の演奏を聴くと、いつも演歌のコブシを思い出したが、やはりそうだと思う。そこが熱を放っている。カークもそうだけど、彼らの熱がフリージャズだとか…

Roland Kirk:I, Eye, Aye (1972)  暑気払い、の一枚

Roland Kirk:I, Eye, Aye: Live at the Montreux Jazz Festival,1972(Rhino) Roland Kirk(reeds), Ron Burton: piano, Henry "Pete" Pearson(b) Robert Shy(ds), Joe Habad Texidor(perc) 1972年6月24日 録音 60年代のKirkを紹介したら,70年代の一枚が気に…

立花秀輝, 不破大輔: ◯ (2011) 技量を超えた何か

こういうアルバムは、いきなり感情の裏側まで音が入ってくるので、どーだこーだという小賢しいコトバを撥ね付ける力がある。それが彼らの技量なのか、それとも同じようなテレビの音楽番組を子供の頃みたからなのか、わからない。もちろん、技量ではあるのだ…

Cecil Taylor: Hard Driving Jazz (1958) テイラーはテイラーだけど

まだ暫く「初期テイラー祭り」。 これは、一旦テイラーのアルバムとして発売後、コルトレーン名義「Coltrane time」となったアルバム。このアルバムでのcreditは'blue train'と覆面サックス奏者、ミエミエだけど。契約問題か。 自分のアルバムを他人名義に変…

Eddie Louiss, John Surman, Daniel Humair: Our Kind Of Sabi (1970) エディ・ルイス盤だと知っていたら...

つい先日届いたレコード。ジョン・サーマンのリーダ作、の積もりだったから入手。1970年頃の盤をゆっくりと蒐集中。 この頃のサーマンって、とにかく格好イイ、と思っている。 だからエディ・ルイス盤だと知っていたら、入手しなかったと思う。勘違いだった…

Peter Kuhn: Livin´ Right (1978) DMGでの買い物

マンハッタンのDMGでの購入レコード。 封を切っていないものだけど、当時(40年前)のプレスのようだ。キューン本人保有のdead stockのようだ。キューンは1980年頃まで活動していたようだけど、30年ばかりdisappearで、最近復活とDMGで聴いた。 近藤等則の初…