Kanazawa Jazz Days

Kanazawa Jazz Days

ジャズを中心としたレコード/CD、登山/渓流釣り/ランニング、金沢の日々の暮らし

jazz (reeds, fl)

Dewey Redman, Cecil Taylor, Elvin Jones: Momentum Space(1998) 晩年の2人とテイラー

こんなアルバムがあることを最近まで知らなかった。 期待の大きさに対し、聴いてみると微妙な「肩すかし感」がある。ドラムが若干オフ気味の録音、も原因の一つ。「昭和一ケタ」世代の3人のうち、レッドマン、ジョーンズが「晩年感」を出していることも原因…

Archie Shepp: Four For Trane (1964 )フリージャズも歴史の点景として

多分、すごく安かったのだと思う。初期のプレスでRVG刻印だけど。買って、そのまま忘れていた。少し仕事が落ち着いたので、散乱しているレコードを片付けていたら、見つけた。という訳で猛暑の今、如何にも暑苦しい筈の、このアルバムを聴いてみた。 あまり…

近藤直司: Desireless (2015) 演奏と録音の共鳴・共振のようなゆさぶり

実に素晴らしいレコード。 この時代に「新しい録音」のLPレコードを入手する意味を自問自答している。少なくとも、この10年くらいのCDの音はレコードを凌駕するポテンシャルを獲得したと思う。だから入手後に頭を掻くようなモノが少なくない。 しかし、これ…

吉田野乃子/ Cubic Zero(立方体・零): Flying Umishida(2018) 電化であることに意味があるのではなく

吉田野乃子さんの新作が出た。 奏者直販なのでメールで注文(野乃屋レコーズ: nonoko_yoshida@yahoo.co.jp)。 奏者自身のレーベルでの3作目であるが、内容、物品としての仕上がり含め、地方での自主制作とは全く思えない質。twitterか何かで、地方でも出来る…

Gato Barbieri: The Third World (1969) 暑気払い2

暑気払いに熱いサックス吹き、と思ったら、もう一人思い出した。 聴き直すと確かに暑い、いや熱い。この人の演奏を聴くと、いつも演歌のコブシを思い出したが、やはりそうだと思う。そこが熱を放っている。カークもそうだけど、彼らの熱がフリージャズだとか…

Roland Kirk:I, Eye, Aye (1972)  暑気払い、の一枚

Roland Kirk:I, Eye, Aye: Live at the Montreux Jazz Festival,1972(Rhino) Roland Kirk(reeds), Ron Burton: piano, Henry "Pete" Pearson(b) Robert Shy(ds), Joe Habad Texidor(perc) 1972年6月24日 録音 60年代のKirkを紹介したら,70年代の一枚が気に…

立花秀輝, 不破大輔: ◯ (2011) 技量を超えた何か

こういうアルバムは、いきなり感情の裏側まで音が入ってくるので、どーだこーだという小賢しいコトバを撥ね付ける力がある。それが彼らの技量なのか、それとも同じようなテレビの音楽番組を子供の頃みたからなのか、わからない。もちろん、技量ではあるのだ…

Cecil Taylor: Hard Driving Jazz (1958) テイラーはテイラーだけど

まだ暫く「初期テイラー祭り」。 これは、一旦テイラーのアルバムとして発売後、コルトレーン名義「Coltrane time」となったアルバム。このアルバムでのcreditは'blue train'と覆面サックス奏者、ミエミエだけど。契約問題か。 自分のアルバムを他人名義に変…

Eddie Louiss, John Surman, Daniel Humair: Our Kind Of Sabi (1970) エディ・ルイス盤だと知っていたら...

つい先日届いたレコード。ジョン・サーマンのリーダ作、の積もりだったから入手。1970年頃の盤をゆっくりと蒐集中。 この頃のサーマンって、とにかく格好イイ、と思っている。 だからエディ・ルイス盤だと知っていたら、入手しなかったと思う。勘違いだった…

Peter Kuhn: Livin´ Right (1978) DMGでの買い物

マンハッタンのDMGでの購入レコード。 封を切っていないものだけど、当時(40年前)のプレスのようだ。キューン本人保有のdead stockのようだ。キューンは1980年頃まで活動していたようだけど、30年ばかりdisappearで、最近復活とDMGで聴いた。 近藤等則の初…

Welf Dorr: Blood (2014): Jazz is the Teacher, Funk is the Preacher

マンハッタンのDMGで店主のブルースさんがかけていたアルバム。こんな感じの店頭買い、好きだなあ。 ジャズ・ファンクバンドで、モットーはJazz is the Teacher, Funk is the Preacherらしい。そう、1980年にジェイムス・ブラッド・ウルマーがRough Tradeか…

Daniel Carter, William Parker, Matthew Shipp: Seraphic Light (2017) 濃密なフリージャズ的室内楽

konta氏の有り難い示唆で行ったマンハッタンの中華街にあるDMGで購入したCD。ブルースさん不在で、ヒカシューのTシャツを着た留守番が居たのだけど、ペットボトルニンゲン(吉田野乃子さんが入っているバンド)のミラーさん、とのこと。 ミラーくんからメー…

Bennie Wallace: Live At The Public Theater (1978) あの「奇妙な味」を狙って

この奏者はジャズの聴きはじめの頃に脚光を浴びた人。今聴いても、確かにいい。ウネウネとした感じが、ちょっとモンクなんかの奇妙な快感に通じるところがある。決して、フリージャズということはないのだけど、音の細かな、かつ図太い振幅に惹き込まれる。…

清水靖晃: Dementos(1988) インチキな「ワールドミュージック」

先日アップした南アフリカの音楽は、ボクが内心求めているようなエキゾティズムを廃し、ふっと横に流れているような音楽。 そんな南アフリカの音と対極的な存在で、ボクの内心のなかにしかないインチキな「ワールドミュージック」。それは夢の中の音であり、…

Circle: Circle-2 Gathering (1971) フリーに最接近したチック・コリア(の最後のアルバム)

チック・コリアを数日にわたり聴く、なんて30年ぶり、じゃなかろうか?自分のなかで、急速に光彩を失った奏者だけに、聴き直すのは30年前(いや40年近く前だ)の自分への旅、のようなものだ。 しかし当時はサークルは苦手で、そんなに聴いていなかった。とい…

Circle: Circle-1 Live In German Concert (1970) 消えてしまった音源、扱いだけど

何となく1970-1971年チック・コリアシリーズ。 これ、RTFと同時期にリリースされた日本の企画盤。その後、CDで軽く再発されてから消えたようだし、ECMのパリもストリーミングにあがっていない。またブルーノート音源もCD化されていない。何となく消えてしま…

John Coltrane: Coltranology Volume One (1961) ドルフィーのフルートの飛翔感というか、浮遊感

典型的な安レコードだけど、実に良い。日本盤固有の柔らかさ、もさほどなく、正規録音でない音の悪さであるが、臨場感、と言い換えができる程度。なかなかの迫力なのだ。何よりも、コルトレーンとドルフィーが同じくらいの比重で吹いていて、味の違いがよく…

山口真文: Leeward(1978) 滋味に溢れている

好きなテナー奏者。音色が柔らかく、滋味に溢れている。 一曲目のエフェクターがかかった電気ピアノの音色にやられた。実に気持ち良い。デビュー作のAfter the rainと同じくディスクユニオンThink!からの再発CD。印象も前作ほぼ同じ。いずれも昔のレコードの…

山口真文: After the rain(1976) 40年前と思えぬ瑞々しさ

最近のCDは音が良い、と思う。特にディスクユニオンのThink!はそう感じることが多く、レコードへこだわらないでいいか、とか思っている。 ということで入手した 山口真文の初リーダー作。まさに1970年代中頃。Weather reportが活躍した時代の音。辛島文雄の…

Keshavan Maslak: Big Time (1981) 奇妙な味わいが通底するアルバム

休みはdead stockのレコード聴き。いつ買ったかも思い出せない。まずい。 このマスラクって、今はKenny Millionという名前でアルバムを出しているようだが、いつ改名したのか。そう思っていたら、1980年代も名前を2つ使っている。不思議なことだ。 これは英…

Louis Sclavis, Craig Taborn, Tom Rainey: Eldorado Trio (2009) 粟立つ音の快感

2009年のポルトガル・ポルトでのライヴ。随分前に行ったが、ポルトはいい街だった、のを思い出した。乾いた、海沿いの空気を思い出させるような、からっとした音が魅力のアルバム。楽器がピンとしてるように聴こえる。そして強い陽光のもとだから際立つ陰翳…

Rahsaan Roland Kirk: The Return Of The 5000 Lb. Man (1976) 滋味のある優しい音

適当にカークのレコードを買っているものだから、何を持っているか分からなくなっている。とりあえず出して眺めてみたら、10枚くらいある。きちんと聴けていないことに気がついて、まずは晩年のレコード。 コーラス入りのアルバムで、名曲集のような選曲。聴…

Joki Freund: Yogi Jazz (1963) 逃げ水のように

これはCAFE INCUSのtweetで存在を思いだしたアルバム。 CAFE INCUS閉店致しました。有り難うございました。本日最後の一枚です。土日祝の営業時間は9:00〜18:00です。明日もよろしくお願い申し上げます pic.twitter.com/IcNKh612VE — CAFE INCUS (@cafe_incu…

Rolf Kühn, Joachim Kühn: Transfiguration(1967) キューン猟盤のその後

東京でRolf Kühn, Joachim Kühnのバンドを聴いて、惹き込まれた。しかしその輝きは1960年代の一瞬にあるということも分かってきた。ヨアヒム・キューンは達者なのだけど、その音楽の振幅が大きく、芯のようなものが分からない。その部分に引きずられて、その…

Billy Harper: Capra Black (1973) その固い感じが

今日届いたレコード。Strata-eastをぼちぼち聴いている。ジャズ聴きはじめの頃、チコ・フリーマンが若手の旬だった。その少し前がビリー・ハーパー。1960年代後半のブルーノートで活躍した奏者達から繋がっていく、好みの演奏。A面がそんな印象で文句なし。B…

Rolf Kühn: The Day After (1972) ヴァスコンセロスの打楽器が淡い彩りを

フィル・ウッズを迎えたキューン兄弟の盤。2種類のトラックがある。 ウッズが入ったトラック(A1,B1)は、ウッズの世界。グルンツとのヨーロピアン・リズム・マシーンと同じようなスピード感が楽しい。ヨアヒム・キューンのピアノも新主流派的な快演。速度感…

Rolf Kühn: Solarius (1964) 鉄のカーテンの向こう側なのに

CAFE INCUS/月光茶房の二店から、キューン兄弟1960年代攻撃を受け、ツボに嵌ってしまった。日本も欧州も独自性は1970年前後以降という思い込みがあって、聴いていなかったからだ。 このアルバムは1964年に東独で録音されたもの。鉄のカーテンの向こう側なの…

Misha Mengelberg Piet Noordijk Quartet: Journey (1966) ICP一派を聴く快感

先日、CAFE INCUSでマスターと話をしていたら、やはりICPではなくINCUSである理由があって、空間構築的な部分が格好いい、そんな話であったと思う。 ボクがINCUSのアルバムを聴きはじめたのは最近。欧州のimprovised musicでは、ICPが好きだった。ICPでの活…

Joshua Redman: Captured Live ! (1994) 軽いフリー風味のグルーヴするジャズ

先日、月光茶房訪問時に久々に聴いたアルバム。1994年の録音。Discogsでは2000年発売となっているが、1995年頃だと思う。「本当は海賊盤はかけないが、これは例外」、と月光茶房の原田さん。確かに、並の公式盤よりはるかに良い演奏。 1990年代に何を聴いて…

吉田隆一, 石田幹雄: 霞(2009) いや、良かった

とりあえず気になった奏者は、何枚かのアルバムを聴くようにしている。石田幹雄もそう。JOE氏の咆哮?にハマる時点で、そんな気持ち。新作・時景とともに、何枚か欲しくなった。 石田幹雄のアルバムをご本人から入手する際、ホームページでこのアルバムの存…